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【7月19日の中国本土市場】
2018.07.19 17:04
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が5日続落し、前日比0.52%安の2772.54ポイント。B株指数は4日続落し、0.64%安の286.62ポイントだった。深セン市場はいずれも4日続落し、深セン成分指数が0.50%安の9148.78ポイント、B株指数が0.66%安の1040.56ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約8%減少し、概算で3109億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は18億3100万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は買い越しに転じ、買越額は8億7400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
中国人民銀行(中央銀行)による流動性の供給を好感し、上海総合指数は小高く寄り付き、朝方に2800ポイントを抜いた。しかし、節目の水準を回復したことで戻り売りに押され、前場の中盤では前日終値を挟み一進一退。下げに転じ、前場を終了した。後場は安値付近での小動きとなった。
上海市場は全体の7割半の銘柄が下落。こうしたなか、代表的な大型株は堅調。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.22%高だった。深セン市場も全体の7割あまりの銘柄が下落。中小型株の下げがきつく、中小企業板指数は0.66%安、創業板指数は1.10%安だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。うち四大国有銀行はいずれも下落し、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.17%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.14%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.78%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.28%安だった。二大石油株もまちまち。中国石油化工'A'(600028.SS)は0.64%高と続伸したものの、中国石油天然気'A'(601857.SS)は0.54%安と続落した。保険株は堅調で、太平洋保険'A'(601601.SS)が2.13%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.06%高、平安保険'A'(601318.SS)が1.55%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.14%高だった。
そのほかでは、石炭採掘、鉄鋼、非鉄金属、セメントなどの銘柄が堅調。こうした業種の企業による発電と電力消費について、電力取引の市場化を拡大する政策が打ち出され、これが追い風となった。宝山鋼鉄(600019.SS)が4.74%高、華新セメント'A' (600801.SS)が4.28%高だった。個別の材料があった銘柄では、分衆信息(002027.SZ)がストップ高。ニューリテール(新しい小売業)の戦略を視野に、アリババ・グループからの出資を受けたことが材料視された。長生生物(002680.SZ)はストップ安。狂犬病ワクチンのリコールを実施することが悪材料となった。
上海B株市場の下落銘柄は全体の9割近くに達した。深センB株市場は全体の7割の銘柄が下落した。(中国部・千原)
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