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【7月17日の中国本土市場】

2018.07.17 16:59

 主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が3日続落し、前日比0.56%安の2798.12ポイント。B株指数は続落し、0.32%安の289.99ポイントだった。深セン市場はいずれも続落し、深セン成分指数が0.34%安の9285.16ポイント、B株指数が0.71%安の1047.73ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約5%減少し、概算で3086億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は9000万元の売り越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は4億400万元の売り越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は低く寄り付き、前場の序盤で節目の2800ポイントを割り込み、下げ幅を拡大。後場の中盤で本日の安値を付けると、その後は下げ幅を縮めたが、終値は4日ぶりの2800ポイント割れとなった。

 昨日発表された4-6月期の国内総生産(GDP)成長率は6.7%で、1-3月期に比べ0.1ポイント低下したものの、市場予想通りだった。国際通貨基金(IMF)は今年と来年の中国の経済成長率について、当初予想を変更せず、4-6月期の数字は織り込み済みだったもようだ。ただ、中国国内の金融環境や米国との貿易摩擦を懸念するアナリストは、中国の経済成長予想を下方修正しており、海外投資家を中心に手控えムードが広がった。

 上海市場は大型株を中心に、下落銘柄の方がわずかに多かった。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.74%安で、下落率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は上昇銘柄の方が多かったものの、大型株などが売られ、深セン総合指数は0.17%安だった。小型株はしっかりしており、創業板指数は0.29%高だった。

 上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。うち四大国有銀行株は軟調で、中国工商銀行'A'(601398.SS)は変わらずだったものの、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.15%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.57%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.29%安だった。二大石油株は原油相場の下落を嫌気し、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.53%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.05%安。保険株は堅調な銘柄が多く、太平洋保険'A'(601601.SS)が0.68%高、平安保険'A'(601318.SS)が0.51%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が0.02%高だった。上海B株市場は全体の6割近くの銘柄が下落。深セン市場の下落銘柄は全体の5割半だった。(中国部・千原)
 
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