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【7月13日の中国本土市場】

2018.07.13 16:59

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が反落し、前日比0.22%安の2831.18ポイント。B株指数は小幅続伸し、0.05%高の292.60ポイントだった。深セン市場はいずれも続伸し、深セン成分指数が0.57%高の9326.96ポイント、B株指数が0.23%高の1064.48ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約12%減少し、概算で3660億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は5億9900万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は6億5800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中貿易摩擦をめぐる警戒感が燻るなかで週末を控え、上海総合指数は昨日の大幅高の反動もあり、低く寄り付いた。その後もマイナス圏での値動きに終始。一方、深セン市場は総じて堅調だった。本日発表された6月の米ドル建て貿易統計は、輸出額が市場予想を上回ったものの、輸入額は下振れし、貿易収支は大方の予想を超える黒字となった。今年上期は中国と「一帯一路」沿線国との貿易が、成長率で全体を上回ったと税関当局は説明し、米国の保護主義を牽制した。

 上海市場は上昇銘柄の方が多かったものの、銀行株などが重荷となり、上海総合指数は下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.09%高だった。深セン市場も上昇銘柄の方がやや多かった。中小企業板指数は0.56%高、創業板指数は0.23%高だった。

 上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて軟調。四大銀行株では中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.14%高だったものの、そのほかは中国銀行'A'(601988.SS)が1.38%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.10%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.84%安だった。保険株も総じて軟調。二大石油株はいずれも売られ、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.52%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.15%安だった。

 そのほかでは、内需関連のセクターが堅調で、酒造株、医薬株などの上昇が目立った。酒造株では安徽口子酒業(603589.SS)が7.10%高、今世縁酒業(603369.SS)が5.15%高。時価総額の大きな茅台酒(600519.SS)は1.28%高だった。医薬株では亜宝薬業【売付のみ】(600351.SS)が7.38%高、通策医療(600763.SS)が6.83%高、潤達医療(603108.SS)が6.53%高だった。なお、 上海B株市場は下落した銘柄の方が多かったものの、大型株の一角に支えられ、上海B株指数は小幅高。深センB株市場は上昇銘柄がわずかに多かった。(中国部・千原)
 
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