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【7月11日の中国本土市場】
2018.07.11 17:05
主要指数はいずれも大幅安。上海市場は上海総合指数が4営業日ぶりに反落し、前日比1.76％安の2777.77ポイント。B株指数は3日ぶりの反落で、1.75％安の286.76ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が1.97％安の9023.81ポイントと4日ぶりに下落。B株指数は続落し、1.14％安の1043.10ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約5％増加し、概算で3411億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は2億6200万元に減少。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は3億3900万元の売り越しに転じた。
本日の本土市場はろうばい売りが膨らみ、値下がり銘柄数は3100近くに達した。上海総合、深セン成分の両指数は急反落して寄り付くと、その後も軟調に推移。上海総合指数は3日ぶりに2800ポイントを割り込んだ。寄り前に米国政府が2000億米ドルに上る中国輸入品への制裁関税リストを発表。これにより米中通商摩擦の懸念が一段と強まり、投資マインドが急激に悪化した。
米中貿易の減少が警戒され、海運・港湾株が大幅安。中遠海運控股'A'（601919.SS）が7.17％安、中遠海運特種運輸（600428.SS）が4.29％安、秦皇島港'A'（601326.SS）が3.58％安、寧波港（601018.SS）が1.86％安に沈んだ。米国の制裁関税に衣料品などが含まれたことで、常山北明（000158.SZ）が9.20％安、富安娜（002327.SZ）が1.90％安、ロータイ紡織'A'（000726.SZ）が1.55％安など、繊維・アパレル株が安い。一部の家電・家具も制裁関税の対象に入り、喜臨門家具（603008.SS）が8.71％安、康佳集団'A'（000016.SZ）が2.92％安、美的集団（000333.SZ）が2.68％安など、家電・家具メーカーが幅広く売られた。また米中摩擦への警戒感から人民元安が進み、為替損失拡大への懸念から中国国際航空'A'（601111.SS）が6.37％安、中国南方航空'A'（600029.SS）が6.36％安、中国東方航空'A'（600115.SS）が5.67％安と、三大航空株が大幅安に沈んだ。
一方で自動車大手の長城汽車'A'（601633.SS）はBMWとの合弁事業への期待感を背景に、4.93％の逆行高となった。食品・農業関連株が底堅く、牧原食品（002714.SZ）が3.78％高、桃李面包（603866.SS）が3.01％高、聖農発展（002299.SZ）が2.13％高。
なお、B株はA株に連れ安となり、上海B株は全面安に沈んだ。深センB株では3銘柄が上昇したが、上昇率1位の国薬一致薬業（200028.SZ）でも0.49％高と、小幅高にとどまった。（中国部・畦田）
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