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【7月10日の中国本土市場】
2018.07.10 17:20
主要指数は深センB株を除き、小幅に続伸。A株は3営業日続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.44%高の2827.62ポイント。B株指数は続伸し、0.30%高の291.89ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.48%高の9205.42ポイント。一方でB株指数は0.38%安の1055.17ポイントと、わずかに反落した。両市場の売買代金は前日比とほぼ変わらず、概算で3259億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが続いたが、買越額はそれぞれ5億1400万元、2億6200万元に減少した。
本日の上海総合、深セン成分の両指数は概ね前日終値を挟んでもみ合う展開。大引けにかけて再び上げに転じ、そのまま小幅に反発して取引を終えた。上げ下げを経て、両市場全体で約2320の銘柄が上昇。値下がり数は約910だった。中国証券監督管理委員会(CSRC)の主席・副主席がそれぞれ上場企業幹部との意見交換会を開いたと伝わり、政府の株価対策(PKO)をめぐる思惑買いが広がった。政府の各部門が連名で輸入拡大に向けた通達を発表したことで、通商問題をめぐる懸念も幾分和らいだ。一方で米中貿易摩擦の先行き不透明感はぬぐい切れず、上値の重さも目立った。
鉄鋼・非鉄セクターが引き続き買い戻され、華友鈷業(603799.SS)が7.24%高、洛陽欒川'A'(603993.SS)が7.05%高、柳州鋼鉄(601003.SS)が3.65%高、宝山鋼鉄(600019.SS)が1.60%高。セメント価格の先高感が続き、天山水泥(000877.SZ)が5.94%高、祁連山セメント(600720.SS)が2.81%高。最大手クラスの安徽海螺水泥'A'(600585.SS)は中間期の好業績見通しを材料に、2.73%高だった。石油製品価格の引き上げが好感され、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.97%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が1.56%高など、大型石油株が続伸した。
国産ソフト大手が概ね振るわず、用友ネット(600588.SS)が2.43%安、中国ソフト(600536.SS)が2.01%安、東華軟件(002065.SZ)が1.60%安。酒造株の一角も軟調で、酒鬼酒(000799.SZ)が1.98%安、安徽古井貢酒'A'(000596.SZ)が0.93%安だった。
なお、上海B株は概ね堅調で、5割弱の銘柄が上昇。対照的に深センB株の値上がり銘柄は2割弱にとどまり、今年初めて売買を再開した深セン赤湾港航(200022.SZ)は売停中の地合いの悪化が織り込まれて6.39%安に沈んだ。(中国部・畦田)
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