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【7月9日の中国本土市場】

2018.07.09 17:07

 主要指数はそろって大幅高。A株は続伸し、B株は4営業日ぶりに反発した。上海市場は上海総合指数が前営業日比2.47%高の2815.10ポイント、B株指数が1.50%高の291.01ポイント。深セン市場は深セン成分指数が2.79%高の9160.62ポイント、B株指数が1.60%高の1059.26ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約9%減少し、概算で3259億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが続き、買越額はそれぞれ24億7400万元、11億7300万元だった。

 週明けの上海総合、深セン成分の両指数は着実に上げ幅を広げ、いずれも高値引け。上海総合指数は今月に入り初めて2800ポイント台を回復した。両市場全体で約3200の銘柄が上昇。値下がり銘柄は220弱にとどまった。先週末に米中両国で制裁関税が発動されたが、その後は両国でさらなる対抗措置の発動に向けた動きも乏しく、当面の悪材料出尽くし感が広がった。発表された6月末の外貨準備高が市場予想に反して増加したことで、資本流出の懸念も和らいだ。

 先週末の預金準備率引き下げによる流動性改善と割安感を背景に、銀行株が反発。中国建設銀行'A'(601939.SS)が5.41%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が4.53%高、招商銀行'A'(600036.SS)が4.29%高などと押し目買いが入り、指数の上昇に貢献した。国内の石油製品価格の引き上げを織り込み、中海油田服務'A'(601808.SS)が2.76%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.23%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.14%高など、石油株が堅調だった。

 今年下期のセメント市況も良好との見方が強まり、中国巨石(600176.SS)と華新セメント'A'(600801.SS)がストップ高、安徽海螺水泥'A'(600585.SS)が4.48%高、同力水泥(000885.SZ)が3.56%高など、建材セクターが物色された。6月の建設機械の販売量が大幅に増加したことを受け、大手の三一重工(600031.SS)が2.36%高、徐工機械(000425.SZ)が1.03%高だった。また、ヘルスケア関連の銘柄が動意付き、通策医療(600763.SS)と永安薬業(002365.SZ)がストップ高、国薬(600511.SS)が6.47%高。

 B株市場もA株に連れ高し、値下がりはわずか5銘柄だけだった。上海B株では上海匯麗建材(900939.SS)が4.19%高、華新セメント(900933.SS)が3.84%高と、建材株が上昇率の上位に入った。深センB株では白酒メーカーの安徽古井貢酒(200596.SZ)が4.72%高で、上昇率1位になった。(中国部・畦田)
 
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