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【7月6日の中国本土市場】
2018.07.06 17:19
主要指数はA株が上昇したものの、B株は下落。上海市場は上海総合指数が3日ぶりに反発し、前日比0.48%高の2747.22ポイント。B株指数は小幅に3日続落し、0.04%安の286.69ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反発し、0.55%高の8911.34ポイント。B株指数は3日続落し、0.19%安の1042.49ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約13%増加し、概算で3564億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は27億7100万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は17億9700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米国の対中追加関税の発動を控え、上海総合指数は前場の中盤から下げ幅を広げ、前引け間際に節目の2700ポイントを割り込んだ。米国は予定通りに追加関税を発動したが、中国が報復を示唆しながらも、即座に対応しなかったことから、節目の水準を割ったところで、押し目買いが入った。後場の序盤で上海総合指数は上げに転じ、その後は堅調に推移した。
外電によると、6日昼すぎ時点で中国は報復関税を発動していないものの、米国からの輸入貨物の通関作業を遅らせており、輸入が止まっているもよう。消息筋によると、税関は作業遅延の指示を受けたわけではなく、米国からの輸入貨物に対する追加関税の徴収について、中央政府からの正式な命令を待っている状態という。
上海市場は大型株を中心に全体の5割半の銘柄が上昇。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.19%高で、上昇率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて堅調。四大国有銀行株はいずれも上昇し、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.14%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.89%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.78%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.55%高だった。二大石油株はまちまち。中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.26%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.63%安だった。保険株は軒並み上昇。太平洋保険'A'(601601.SS)が3.50%高、平安保険'A'(601318.SS)が2.53%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.39%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.71%高だった。
そのほかでは農業関連の銘柄が堅調。第一トラクター'A'(601038.SS)がストップ高だったほか、北大荒農業(600598.SS)が6.71%高。郷村振興戦略を優先する方針を習近平・国家主席が示し、これが材料視された。上海B株市場は全体の5割半ほどの銘柄が上昇したものの、大型株の一角の下げが大きく、上海B株指数はわずかに下落。深センB株市場も上昇銘柄の方が多かったが、時価総額の大きな自動車株などが重荷となり、深センB株指数は下落した。(中国部・千原)
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