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【7月4日の香港市場】
2018.07.04 18:02
主要指数は続落した。ハンセン指数は前日比1.06%安の2万8241.67ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.46%安の1万712.64ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約33%も減少し、概算で891億3900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由の売越額が5億3000万元。深セン経由の買越額は1億3200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
中国の裁判所が米半導体大手の販売差し止めの仮処分を出したことで米中通商摩擦の拡大が懸念されると、前日の米国株市場は主要指数が下落。米中双方による制裁関税発動を6日に控え、リスク回避のムードが強まると、本日の香港株市場は幅広い銘柄が続落した。ハンセン、中国企業の両指数は前場で下げ幅を広げ、後場は安値圏でもみ合う展開。ハンセン指数は約7カ月ぶりの安値で引けた。
裁判所の判決が中国側の“対抗措置”と受け止められ、米国側の報復措置を懸念する売りがハイテク関連株に目立った。舜宇光学科技(02382.HK)が4.36%安、瑞声科技(02018.HK)が3.79%安で米国にも輸出するスマホ部品大手がハンセン指数構成銘柄の下落率2、4位に沈んだ。米中の“半導体戦争”が警戒され、華虹半導体(01347.HK)が7.31%安、中芯国際(00981.HK)が4.71%安、紫光科技(00365.HK)が4.20%安。
また、人民元安による外貨建て負債リスクが意識され、本土系の不動産大手が下落。積極的に米ドル建で起債してきた碧桂園控股(02007.HK)が5.77%安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。6月の販売額が大幅に増加した広州富力地産(02777.HK)も地合いの悪さに逆らえず、2.25%安で取引を終了。
一方で預金準備率の引き下げを明日に控え、一部の銀行株が堅調。天津銀行(01578.HK)が5.41%高、浙商銀行(02016.HK)が1.36%高、哈爾濱銀行(06138.HK)が0.58%高だった。人民元安による恩恵を期待し、裕元工業(集団)(00551.HK)が2.27%高、魏橋紡織(02698.HK)が1.16%高など、輸出比率が高い繊維・アパレル株の一角が上昇した。また、宝国国際(00589.HK)は非公開化計画のスケジュールが明らかにされ、7.69%高で取引を終了。このほか、香港系の公益セクターが底堅い。中電控股(00002.HK)は電力価格が毎年引き上げられることが決まり、3.85%高と買い進まれた。(中国部・畦田)
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