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【7月3日の香港市場】

2018.07.03 17:51

 主要指数は急反落した。ハンセン指数は3営業日ぶりの下落で、前営業日比1.41%安の2万8545.57ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は反落し、1.81%安の1万872.20ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約15%増加し、概算で1330億4400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が15億9800万元の売り越しに転じた。深セン経由でも買越額が7600万元まで減少した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 香港返還記念日の祝日明けの香港市場は売りが殺到。休み中の悪材料を織り込むかたちでハンセン、中国企業の両指数は朝方に急落すると、前引け前に本日の安値を付けた。ハンセン指数の下落幅は960ポイントを超え、一時的に2万8000ポイント割れの場面もみられた。その後はやや買い戻しも入り、両指数は下げ幅をある程度縮めた。

 米中双方による追加関税の発効を6日に控え、引き続き通商摩擦への懸念が悪材料になった。さらに前日発表の財新中国製造業PMIで輸出受注項目が悪化したことで景気先行きの不透明感が高まり、幅広いセクターが下落。中信証券(06030.HK)が2.67%安、平安保険(02318.HK)が2.00%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.70%安など、主要な本土系の金融株が下落した。外為市場で人民元が対米ドルで下げ止まらず、外貨建て負債が多い本土系銘柄が下落。中国南方航空(01055.HK)が5.02%安、中国国際航空(00753.HK)が4.74%安、中国東方航空(00670.HK)が4.70%安と、三大航空株の下げがきつい。

 不動産大手も振るわず、華潤置地(01109.HK)が3.59%安、碧桂園控股(02007.HK)が2.17%安、中国海外発展(00688.HK)が1.54%安。また、マカオのカジノ株が急落。6月のカジノ収益が予想を下回り、7月はさらなる減速が予想されることが嫌気された。銀河娯楽(00027.HK)が6.50%安、サンズチャイナ(01928.HK)が6.19%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1~2位。

 一方で発電大手が逆行高。中国各地で続く猛暑による電力需要の増加を織り込み、華潤電力控股(00836.HK)が4.77%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。華能国際電力(00902.HK)が3.84%高、華電国際電力(01071.HK)が2.90%高と買われた。また、米中摩擦により厳しい経営状況が続く通信設備大手の中興通訊(00763.HK)が7.55%高。経営破たん・完全国有化の憶測が広がり、これによる大規模再編への思惑買いが膨らんだ。(中国部・畦田)
 
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