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【7月3日の中国本土市場】
2018.07.03 17:02
主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.40％高の2786.88ポイント、B株指数が0.33％高の292.43ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.45％高の9221.53ポイント、B株指数が0.30％高の1058.60ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約10％増加し、概算で3939億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は17億5000万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は11億9600万元の売り越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は序盤から下げ幅を拡大。前引け間際に本日の安値を付けた。その後は下げ幅を縮小し、後場の中盤で上げに転じた。中国の税関当局が本日発表した今年上期の貿易統計の速報で、米国への商品輸出が前年同期比5.4％増にとどまり、伸び率が13.9ポイント低下したことが明らかとなった。うち6月は3.8％増で、23.8ポイントの低下。米中貿易摩擦の影響が数字となって表れたことが嫌気された。こうしたなか、昨日急落した大型株が買い戻され、上海総合指数はV字回復となった。
上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割半の銘柄が上昇。上海市場は大型株を中心に買い戻されたが、上証50指数は0.10％高にとどまり、上昇率は上海総合指数よりも小さかった。時価総額の大きな茅台酒（600519.SS）が2.33％安となり、上証50指数の重荷となった。深セン市場は小型株が堅調。創業板指数は1.18％高だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて堅調。うち四大国有銀行株は中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.60％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.18％高、中国銀行'A'（601988.SS）が1.15％高だったものの、中国農業銀行'A'（601288.SS）は続落し、0.30％安だった。二大石油株はまちまち。中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.26％高だったものの、中国石油化工'A'（600028.SS）は0.63％安。保険株は反発し、新華人寿保険'A'（601336.SS）が3.19％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が2.83％高、平安保険'A'（601318.SS）が2.02％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が1.04％高だった。
そのほかでは、ハイテク株の上昇が目立った一方、航空株、酒造株、医薬株の下げが大きかった。B株市場は上海と深センのいずれも全体の7割あまりの銘柄が上昇した。（中国部・千原）
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