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【7月2日の中国本土市場】

2018.07.02 17:08

 主要指数はいずれも反落。上海市場は上海総合指数が前営業日比2.52%安の2775.55ポイント、B株指数が1.19%安の291.46ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が2.12%安の9179.79ポイント、B株指数が0.32%安の1055.40ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約4%増加し、概算で3576億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は香港特別行政区の成立記念日にともない停止中。再開は明日を予定している。

 米国の中国製品に対する追加関税の発効を週後半に控え、上海総合指数は低く寄り付いた。その後も下げ幅を広げ、後場の中盤で節目の2800ポイントを割り込んだ。終盤ではわずかに下げ幅を縮めたが、終値での今年最安値を記録した。本日発表された6月の財新中国製造業PMIは市場予想をやや下回る51.0だったが、これに含まれる輸出受注の指標が年内最低となり、米中貿易摩擦の影響が警戒された。これを受け、人民元の対米ドルレートが下落しており、中国本土からのマネー流出が懸念されたもようだ。

 上海市場は大型株を中心に売られ、下落銘柄は全体の8割に上った。上海市場の大型株で構成される上証50指数は3.77%安となり、下落率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は全体の7割あまりの銘柄が下落。深セン市場も大型株の下げがきつかった一方、中小企業板指数は1.31%安、創業板指数は1.14%安にとどまった。

 上海市場の主力セクターでは、先週末は堅調だった銀行株が大幅安。なかでも時価総額の大きな四大国有銀行株は下げが大きく、中国建設銀行'A'(601939.SS)が5.03%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が4.51%安、中国銀行'A'(601988.SS)が3.87%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が3.48%安だった。二大石油株もそろって売られ、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.77%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.59%安。保険株も軒並み下落し、太平洋保険'A'(601601.SS)が6.53%安、平安保険'A'(601318.SS)が5.73%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が4.50%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が4.44%安だった。

 そのほかでは、不動産株が大幅安となり、保利房地産(600048.SS)が9.75%安、華夏幸福基業(600340.SS)が7.76%安、華発実業(600325.SS)が7.11%安、格力地産(600185.SS)が6.44%安。人民元安による対外債務負担の増加が懸念されたほか、老朽住宅地の再開発計画が遅延するとの見方が、投資家心理を悪化させた。一方、医薬、酒造、電力など、内需関連の一部銘柄が堅調だった。

 上海B株市場の下落銘柄は全体の9割あまりに達した。深センB株市場は全体の7割の銘柄が下落した。(中国部・千原)
 
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