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【6月29日の中国本土市場】
2018.06.29 16:50
主要指数はいずれも上昇。上海市場はそろって5日ぶりに反発し、上海総合指数が前日比2.17%高の2847.41ポイント、B株指数が2.44%高の295.00ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反発し、3.39%高の9379.47ポイント。B株指数は5日ぶりに反発し、1.77%高の1058.89ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約12%増加し、概算で3431億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は香港特別行政区の成立記念日にともない本日から停止。再開は来月3日を予定している。
米中通商摩擦をめぐる目立ったニュースがないなか、中国人民銀行の金融政策委員会が4-6月期の例会を開き、ニュースリリースを発表。流動性についての記述が、これまでの「適度な安定」から「流動性の適度な余裕を維持」に変わり、金融緩和のシグナルと受けとめられた。また、「さまざまな金融政策のツールを通じ、経済の平穏で健全な発展を促進し、マーケットの見通しを安定させる」という文言が盛り込まれ、投資家心理が大幅に改善された。
上海総合指数は朝方こそ下げる場面もあったが、前場の中盤で2800ポイントを抜き、その後も一本調子で上昇。本日の高値付近で取引を終了した。上海市場と深セン市場のいずれも上昇銘柄が全体の9割に達した。上海市場は大型株が堅調。上海市場の大型株で構成される上証50指数は2.25%高となり、上昇率は上海総合指数に比べやや大きかった。深セン市場は中小型株が大幅高。中小企業板指数が3.01%高、創業板指数が4.08%高だった。
上海市場の主力セクターでは、金融緩和への期待感から、時価総額の大きな銀行株が軒並み高。四大国有銀行では中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.30%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.02%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.47%高、中国銀行'A'(601988.SS)が1.40%高だった。保険株も買われ、平安保険'A'(601318.SS)が3.07%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.65%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が2.60%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.39%高。二大石油株は中国石油化工'A'(600028.SS)が0.62%高と続伸した一方、中国石油天然気'A'(601857.SS)は前日比変わらずだった。上海B株市場は全面高。深センB株市場は全体の9割あまりの銘柄が上昇した。(中国部・千原)
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