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【6月28日の香港市場】
2018.06.28 17:59
主要指数はまちまち。ハンセン指数は4日ぶりに反発し、前日比0.49%高の2万8497.32ポイントだった。中国企業指数(旧H株指数)は6日続落し、0.09%安の1万868.45ポイント。メインボードの売買代金は昨日に比べ約3%減少し、概算で1172億5100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は昨日に続き、そろって売り越し。売越額は上海経由が2億200万元、深セン経由が1億1000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場は米中通商摩擦を背景にダウ平均が反落。約2カ月ぶりの安値をつけた。中国企業による対米投資の制限をめぐり、既存の対米外国投資委員会(CFIUS)を活用するとの情報が流れ、強硬な追加制裁を見送ったとの見方が広がった。これを受けて買いが先行したものの、国家経済会議(NEC)の委員長が投資制限の必要性を強調し、売りが膨らんだ。連邦最高裁判所の中道派判事が退任したことで、今後は保守派寄りに傾くとの見方も出て、米中関係への悪影響が意識された。
本日の香港市場はCFIUSの活用が米国側の譲歩と受けとめられ、朝方から前日終値を挟んで一進一退。前場の中盤からは堅調に推移したが、上海総合指数が下げ幅を広げたことを嫌気し、香港市場でも本土系の銘柄を中心に売りが広がった。ハンセン指数は後場で下げに転じたものの、終盤でプラスに切り返した。中国企業指数は後場の序盤からはマイナス圏での推移。終盤で下げ幅を縮めたものの、上げに転じることができなかった。
ハンセン指数の構成銘柄では、原油相場の上昇を好感し、本土系石油株が堅調。中国海洋石油(00883.HK)が3.85%高となり、2日連続で上昇率1位となったほか、中国石油天然気(00857.HK)が同4位の2.44%高、中国石油化工(00386.HK)が同6位の1.89%高だった。中国に対する強硬な制裁が見送られる可能性が意識され、米中で事業展開する万洲国際(00288.HK)が上昇率2位の3.47%高。スマート部品メーカーも買い戻され、瑞声科技(02018.HK)が2.26%高、舜宇光学科技(02382.HK)が1.45%高だった。
昨日まで3日連続で下落率1位だった碧桂園控股(02007.HK)は続落し、本日は下落率2位の2.66%安。老朽住宅地の再開発計画が遅延するとの見方や人民元安にともなう財務負担増大の懸念が連日の売り材料となっているが、30都市の不動産市場に対する違法行為の取り締まり強化を当局が決定し、これが嫌気された。また、不動産会社による海外での外貨建て短期債券の発行が禁じられる可能性があると伝わり、これも投資家心理を悪化させた。(中国部・千原)
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