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【6月22日の中国本土市場】

2018.06.22 17:14

 主要指数はそろって反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.48%高の2889.76ポイント、B株指数が1.36%高の289.62ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が1.00%高の9409.95ポイント、B株指数が0.42%高の1064.50ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約16%減少し、概算で2993億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は1億500万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は買い越しに転じ、買越額は3億3300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 対中制裁関税が発効する来月6日の前に、王岐山・副主席の訪米と話し合いを求める声が、米政権内の一部から上がっていると外電が報道。その一方で、中国に対して強気の姿勢を崩さない米商務省のロス長官の発言も伝わるなど、米中対立は先行きが見通せない状況。こうした緊迫した情勢を背景に、上海総合指数は低く寄り付いた。

 中国では貿易戦争に備え、中小企業の資金繰り悪化を回避するため、近く預金準備率を引き下げるとの観測が広がった。報道によると、株価を支えるため、当局は証券会社に対し、信用取引データの日報を提出するよう要請。また、代用有価証券として株式を差し入れた信用取引について、証券会社の判断による強制売却を禁じたとの情報も流れた。

 こうした中国政府の対策を好感し、上海総合指数は上げに転じて前場を終了。後場は中盤で下げに沈む場面もあったが、前日比プラスで取引を終了した。ただ、様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は今年2月14日以来の3000億元割れとなった。上海市場と深セン市場のいずれも全体の8割近くの銘柄が上昇。こうしたなか、大型株が精彩を欠いた。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.18%高にとどまり、上昇率は上海総合指数よりも小さかった。深セン市場の中小型株は堅調。中小企業板指数は1.19%高、創業板指数は1.83%高だった。

 上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株、二大石油株、保険株がまちまち。こうしたなか、5G(第五世代移動通信)の商用ライセンスを近く発表できる状態にあることを当局者が明らかにし、需要増への期待からリチウム電池の関連銘柄などが堅調。寧波杉杉(600884.SS)がストップ高だった。上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割あまり。深センB株市場は全体の9割近くの銘柄が上昇した。(中国部・千原)
 
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