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【6月21日の中国本土市場】

2018.06.21 17:13

 主要指数はそろって反落。上海市場は上海総合指数が前日比1.36%安の2875.80ポイント、B株指数が1.43%安の285.73ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が1.94%安の9316.67ポイント、B株指数が1.32%安の1059.99ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約2%増加し、概算で3563億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は4億2700万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は売り越しに転じ、売越額は12億6100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 昨日は国営新華社や四大証券紙が中国経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を強調し、株式投資家に冷静な対応を求める論評を発表したことで、上海総合指数が5日ぶりに反発した。ただ、その効果は、本日まで続かなかった。「圧力をかけなければ、中国は貿易を改めない」と、米国商務省のロス長官が発言。米国の強硬姿勢が持続することが懸念された。また、グーグルに対して華為技術との関係を見直すよう超党派の議員が求めていると伝わり、こうした動きも警戒された。

 一方、中国商務省のスポークスマンは、今月上旬の米中交渉がポジティブで建設的なものだったにもかかわらず、米国の姿勢が二転三転したと非難。米国の制裁関税に対して報復措置を講じる方針をあらためて表明した。

 本日の中国本土市場は、主要メディアが一斉に投資家心理の改善に努めたことが引き続き好感され、上海総合指数は朝方から堅調に推移。だが、米中貿易戦争への警戒感を背景に上げ幅を徐々に縮め、下げに転じて前場を終了。後場は下げ幅を広げ、節目の2900ポイントを割り込み、本日の安値付近で取引を終了した。終値は約2年ぶりに2900ポイントを割り込んだ。

 上海市場は全体の8割近くの銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.74%安にとどまり、下落率は上海総合指数よりも小さかった。深セン市場の下落銘柄も全体の8割近くに上った。中小型株の下げがきつく、中小企業板指数は2.12%安、創業板指数は2.69%安だった。

 上海市場の主要セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて軟調。二大石油株は中国石油化工'A'(600028.SS)が0.15%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.22%安。保険株は軒並み下落した。そのほかでは、鉄鋼株や石炭株などが堅調だった。上海B株市場の下落銘柄は全体の9割あまりに上った。深センB株市場は全体の8割あまりの銘柄が下落した。(中国部・千原)
 
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