内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

深セン赤湾港航、親会社から招商局港口を買収へ

2018.06.21 10:17

 深セン赤湾港航(200022.SZ)は21日、最終支配者の招商局集団有限公司(招商局集団)が保有する招商局港口(00144.HK)の全株式(現在の発行済み株式の38.72%)について、新株を対価に買収すると発表した。総買収額は246億5000万元に上り、深セン赤湾港航は1株あたり21.46元でA株を割り当てるかたちで支払う。さらに深セン赤湾港航は機関投資家などを対象にA株の第三者割当増資を行い、最大で40億元を調達する計画。調達資金は招商局港口が現在進めている「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)沿線国の港湾プロジェクトなどに投じるという。

 今回の再編は最終支配者の招商局集団による港湾資産再編の一環として実施される。再編前は海外登記の招商局港口が中国本土登記の深セン赤湾港航を傘下に収めていたが、今後の経営戦略を踏まえて深セン赤湾港航を港湾事業の統括会社に変更することを決定。第一段階として、招商局港口による深セン赤湾港航の株式の招商局集団への譲渡が先ごろ完了。これに続く今回の再編で、深セン赤湾港航は招商局集団から招商局港口の株式を取得し、港湾事業の統括会社となる。一連の再編を経て、深セン赤湾港航の企業規模は大幅に拡大する見込み。港湾事業のシナジー効果を高め、「一帯一路」や「粤港澳大湾区」(広東・香港・マカオのベイエリア構想)などの国家戦略を追い風に港湾事業の拡大を目指すという。

 対価株の発行価格は21.46元の予定で、2017年11月17日の深セン赤湾港航のA株終値(24.14元)を11.1%下回る水準。増資の割当価格は市況などを考慮して決める。一連の再編で深セン赤湾港航は最大12億7760万1394株(再編後の発行済み株数の66.46%)のA株を新規発行する見通し。

 なお、深セン赤湾港航のA・B株は2017年11月20日から売買を停止している。

(同件につきましては、2018年6月18日付「、招商局港口、深セン赤湾港航を連結除外後の財務データを開示」、2018年6月12日付「深セン赤湾港航、招商局港口は兄弟会社に」、2018年2月6日付「招商局港口、子会社の深セン赤湾港航を親会社に売却へ」をご参照ください)
 
ツイート
 
【出所】深セン証取サイト上の公告(2018/06/21)

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。