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【6月20日の中国本土市場】
2018.06.20 17:02
主要指数はそろって5日ぶりに反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.27%高の2915.73ポイント、B株指数が1.00%高の289.89ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.91%高の9501.33ポイント、B株指数が1.15%高の1074.23ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約27%減少し、概算で3482億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億1600万元の売り越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は買い越しに転じ、買越額は11億3800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
通商問題をめぐる米国の制裁と中国の報復が泥沼化し、貿易戦争へ発展することが警戒されるなか、国営新華社、四大証券紙が、投資家に冷静な対応を呼びかける記事を掲載。中国人民銀行(中央銀行)総裁が「昨日の大幅安はセンチメンタル(投資家心理)の影響を受けたものだが、中国経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は良好」と発言したことも伝え、A株市場を取り巻く環境は良好と強調した。
本日の上海総合指数は2900ポイント割れで寄り付き、前場はマイナス圏で推移。だが、メディアが一斉に投資家心理の改善に努めたことで、政府が株価下落の回避を望んでいるというシグナルが投資家の間に広がり、後場は地合いが改善。上海総合指数は2900ポイント台を回復し、上げに転じた。
上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割近くの銘柄が上昇。昨日はしっかりしていた大型株が、本日は軟調。上海総合指数は上昇したものの、上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.05%安だった。深セン市場は中小型株を中心に反発。中小企業板指数は1.08%高、創業板指数は1.07%高だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。うち特に大きな四大銀行株はいずれも下落した。保険株は軒並み軟調。二大石油株は中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.13%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.77%安だった。そのほかでは、鉄鋼株の上昇が目立ち、柳州鋼鉄(601003.SS)がストップ高だったほか、凌源鋼鉄(600231.SS)が8.64%高。酒造株なども堅調だった。上海B株市場は全体の8割近くの銘柄が上昇。深センB株市場の上昇銘柄は全体の7割近くだった。(中国部・千原)
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