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【6月13日の香港市場】
2018.06.13 17:55
主要指数は3日ぶりに大幅反落。ハンセン指数は前日比1.21%安の3万725.15ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.40%安の1万2035.63ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約4%減少し、概算で844億2900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が売り越しに転じ、売越額は3億1600万元。深セン経由は6億1000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が5日ぶりに小反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、方向感を欠いた。本日の香港市場はFOMCでの利上げ決定が有力視されていることから、幅広い銘柄で売りが先行した。主要指数は低く寄り付き、その後も軟調に推移。後場の中盤と終盤で一段安となり、本日の安値付近で取引を終了した。ハンセン指数の終値は3日ぶりに3万1000ポイントを下回った。様子見ムードが強く、商いは引き続き閑散。こうしたなか、本土マネーの動きが活発となり、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約17%に達した。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。ハイテク株が大幅安となり、瑞声科技(02018.HK)が下落率1位の4.10%安、舜宇光学科技(02382.HK)が同3位の2.54%安。中興通訊(00763.HK)が米商務省と和解し、本日から売買を再開したが、37.50%安で寄り付き、41.56%安で取引を終了。その影響を受け、瑞声科技と舜宇光学科技も連れ安した。中興通訊についてアナリストは、巨額の罰金が財務に与える影響を予想。今回の和解に反対する米議員もいると伝わり、投資家の不安感を払しょくできなかった。
本土系の石油株も大きく下げ、中国石油天然気(00857.HK)が下落率2位の2.88%安だったほか、中国海洋石油(00883.HK)が2.04%安。ロシアが減産の停止を産油国に呼びかけると伝わり、これが嫌気された。5月の人民元貸出増加額が市場予想をやや下回ったことを受け、本土系の銀行株も軟調。また、米国の利上げ予想を背景に、香港ドルを売り、米ドルを買う動きが広がり、香港ドルの短期金利が上昇。これが逆風となり、香港地場系の銘柄も売られた。
そのほかの銘柄では、大幅減益の18年3月本決算を発表した創維数碼控股(00751.HK)が6.52%高。下期の業績が予想を上回ったと評価するアナリストが目標株価を引き上げ、これを好感した。(中国部・千原)
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