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【6月12日の香港市場】
2018.06.12 18:02
主要指数は続伸。ハンセン指数は前日比0.12%高の3万1103.06ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.28%高の1万2206.57ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約13%増加し、概算で877億3100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が買い越しに転じ、買越額は8億3200万元。深セン経由は15億1600万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場は重要イベント前の手控えムードが強いなか、ダウ平均が4日続伸。本日の香港市場も取引時間帯に初の米朝首脳会談が開かれることから、様子見ムードが強かった。米朝首脳会談は両首脳と通訳だけの話し合いが無事終了し、拡大会合に進んだ。その時間帯に香港の主要指数は前日終値を挟んで上下に振れたが、会談が無事に進んでいることが伝わると、その後は小幅高で小動きとなった。ただ、商いは控えめで、メインボードの売買代金は3日連続で1000億HKドルを下回った。こうしたなか、本土マネーの動きが活発となり、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約15%に達した。
ハンセン指数の構成銘柄では、蒙牛乳業(02319.HK)が上昇率1位の3.65%高、恒安国際(01044.HK)が同3位の2.39%高など、内需株の上昇が目立った。舜宇光学科技(02382.HK)は上昇率4位の1.94%高。5月のカメラモジュールの出荷台数が前年同月比で70%増加したと指摘するアナリストが、目標株価を引き上げたことを好感した。
本土系石油株の一角が買われ、中国海洋石油(00883.HK)が1.63%高、中国石油化工(00386.HK)が1.48%高。三大石油会社のパイプライン資産を統合し、新会社を設立する計画が進んでいると外電が伝え、これが材料視された。新会社は将来に上場も視野に入れているという。この報道が事実であれば、中国海洋石油と中国石油化工に有利と、アナリストは評価。一方、この計画が不利に働くと指摘された中国石油天然気(00857.HK)は、0.30%安だった。
マカオのカジノ株は続伸し、銀河娯楽(00027.HK)が0.99%高、サンズチャイナ(01928.HK)が0.33%高。6月のマカオのカジノ収益について、複数のアナリストが前年同月比15~17%増と予想し、これを好感したもようだ。こうしたなか、万洲国際(00288.HK)が2.82%安となり、2日連続で下落率1位。アナリストが投資判断と目標株価を引き下げたことが、引き続き嫌気されたもようだ。(中国部・千原)
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