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【6月8日の香港市場】
2018.06.08 17:53
主要指数は7日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比1.75％安の3万958.21ポイント、中国企業指数（旧H株指数）は1.95％安の1万2165.79ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約5％減少し、概算で998億1200万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由21億9800万元の売り越し。深セン経由は売り越しに転じ、売越額は2億4700万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場はダウ平均が続伸し、約3カ月ぶりの高値をつけた。米商務省と中興通訊（00763.HK）が14億米ドルで和解したと伝わり、これが追い風となる場面もあった。こうしたなか、ブラジルの中央銀行がレアル安に歯止めをかけるため市場介入を実施したことが伝わると、ダウ平均が上げ幅を縮めた。新興市場への警戒感が台頭したことを受け、香港市場の主要指数は低く寄り付き、その後も下げ幅を拡大。本日の安値付近で取引を終了した。ハンセン指数の終値は4日ぶりに3万1000ポイントを下回った。
中興通訊は和解にこぎつけたものの、これを阻止しようとする米国の超党派議員の動きが報じられた。また、個人情報漏えいなどを念頭に、グーグルと華為技術、テンセントの関係を調査するよう求める米議員も動きも伝わり、米中通商問題をめぐる警戒感は払しょくされなかったもようだ。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。本土系通信株の下げが大きく、中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が下落率1位の4.97％安だったほか、中国移動（00941.HK）が2.32％安。IT（情報技術）株やハイテク株も売られ、テンセント（00700.HK）が下落率4位の3.30％安、瑞声科技（02018.HK）が同5位の3.19％安だった。
そのほかでは、周大福珠宝（01929.HK）が7.58％安。18年3月本決算の純利益が大方の予想を下回り、これが嫌気された。長城汽車（02333.HK）は5月の販売台数が前年同月比2.9％増にとどまったことが売り材料視され、4.03％安となった。（中国部・千原）
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