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【6月6日の中国本土市場】
2018.06.06 16:54
主要指数はまちまち。上海市場はいずれも小幅に3日続伸し、上海総合指数が前日比0.03%高の3115.18ポイント、B株指数が0.03%高の309.79ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反落し、0.19%安の1万365.12ポイント。B株指数は4日続伸し、0.28%高の1127.02ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約3%減少し、概算で3599億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は17億2700万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は10億8500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
イタリアの新首相が景気刺激のために歳出を拡大する方針を表明。欧州連合(EU)の財政緊縮方針に従わないことが警戒され、イタリア国債が売られた。南欧国債のリスクや米中通商問題への警戒感を背景に、上海総合指数は低く寄り付いた。前場は中盤で上げに転じる場面もあったが、概ね低調に推移。後場は終盤にかけて前日終値を挟み一進一退となり、小幅高で取引を終了した。
上海市場は上昇銘柄の方がやや多かったが、大型株が軟調だったことから、上海総合指数の上昇率は小さかった。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.54%安だった。深セン市場は大型株を中心に下落銘柄の方が多く、深セン成分指数は下落したが、そのほかの銘柄に支えられ、深セン総合指数は0.07%高だった。中小企業板指数は0.05%高、創業板指数は0.16%安だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株、石油株、保険株が総じて軟調。うち保険株をめぐっては、香港上場の中国人民保険集団(01339.HK)がA株上場を申請したことから、保険セクターの需給悪化が警戒された。そのほかでは、知的財産権の関連銘柄が買われ、中国科技出版(601858.SS)がストップ高。今後10年の知的財産権をめぐる新たな戦略プランが、今年7~8月にも打ち出されると報道され、これを好感した。
上海B株市場は6割近くの銘柄が下落したものの、大型株に支えられ、上海B株指数は小幅高。深センB株市場も5割半の銘柄が下落したが、深センB株指数は上昇した。(中国部・千原)
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