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【6月5日の香港市場】
2018.06.05 18:07
主要指数は小幅に4日続伸。ハンセン指数は前日比0.30％高の3万1093.45ポイント、中国企業指数（旧H株指数）は0.07％高の1万2259.32ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2％増加し、概算で1060億3400万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が3億500万元の買い越しに転じた。深セン経由は9億7100万元の買い越しだった。（注文ベース：買注文と売約定の差）。
前日の米国株市場は上昇。世界的なハイテク市況の楽観的見通しを背景にナスダック総合指数が過去最高値を更新した。これを追い風に、本日の香港株市場は底堅く推移。ハンセン指数の後場はプラス圏を維持し、小幅高で引けた。中国企業指数は前日終値付近で小幅にもみ合い、かろうじてプラス引け。本日のA株市場が堅調に推移し、香港株の地合いを支えた。
米ハイテク株の上昇を追い風に、香港株でもハイテク銘柄が堅調。大型株のテンセント（00700.HK）が1.20％高、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技（02382.HK）が1.58％高、ソフト大手の金蝶国際（00268.HK）が3.25％高だった。1-4月の中国のIT関連収入が堅調な伸びを示したことも材料視された。本土系不動産株が昨日に続いて物色され、中国海外発展（00688.HK）が4.05％高、華潤置地（01109.HK）が3.43％高、碧桂園控股（02007.HK）が3.28％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1～3位を占めた。
さらに国内線燃油サーチャージの徴収再開を材料に、中国東方航空（00670.HK）が4.38％高、中国国際航空（00753.HK）が2.33％高、中国南方航空（01055.HK）が1.98％高。個別では医薬大手の広州白雲山医薬（00874.HK）が1.92％高。医薬品流通大手の子会社化が完了したと発表し、今後の業績拡大への期待感が広がった。
一方で食品大手の中国旺旺（00151.HK）は前引け後に発表した決算内容が失望売りを誘い、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる4.98％安。また、原油相場の調整を背景に石油株が振るわず、中国石油化工（00386.HK）が2.56％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.54％安、中海油田服務（02883.HK）が0.85％安だった。マカオのカジノ収入の伸び率が6-7月に減速するとの見方から、澳門博彩控股（00880.HK）が5.96％安、ウィンマカオ（01128.HK）が3.97％安、銀河娯楽（00027.HK）が2.47％安など、カジノ大手もさえない。（中国部・畦田）
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