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【6月5日の中国本土市場】
2018.06.05 16:57
主要指数はいずれも上昇。上海市場はそろって続伸し、上海総合指数が前日比0.74%高の3114.20ポイント、B株指数が1.20%高の309.69ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続伸し、1.77%高の1万385.60ポイント。B株指数は3日続伸し、1.02%高の1123.85ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約7%増加し、概算で3707億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は13億800万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は26億6600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合指数は前場の中盤まで総じて軟調だったが、上げに転じて前引け。後場の序盤で節目の3100ポイントを抜くと、その後は一本調子で上げ幅を拡大。本日の高値付近で取引を終了した。5日ぶりに終値で3100ポイントを回復した。上海市場と深セン市場のいずれも、全体の8割ほどの銘柄が上昇。上海市場は銀行株などが伸び悩み、大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.46%高にとどまった。深セン市場は昨日軟調だった中小型株が買い戻された。中小企業板指数は1.68%高、創業板指数は2.53%高だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株や石油株がまちまち。保険株は軒並み堅調で、新華人寿保険'A'(601336.SS)が3.68%高、平安保険'A'(601318.SS)が1.65%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.72%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が0.58%高だった。
そのほかでは、航空株が堅調。大手では中国東方航空'A'(600115.SS)が1.43%高、中国南方航空'A'(600029.SS)が1.18%高、中国国際航空'A'(601111.SS)が0.71%高だった。原油相場の上昇を背景に、本日から燃油サーチャージの徴収が復活。これが業績改善につながるとの見方が広がった。
米アップルの関連銘柄が買われ、科森科技(603626.SS)がストップ高。深セン市場でも水晶光電(002273.SZ)がストップ高だったほか、欧菲科技(002456.SZ)が8.34%高、立訊精密(002475.SZ)が5.09%高。パフォーマンスや拡張現実(AR)を強化した「iOS12」が発表され、これが材料視された。
格安スマートフォンメーカーの小米科技の関連銘柄も堅調。安潔科技(002635.SZ)がストップ高だったほか、領益智造(002600.SZ)が7.07%高。小米科技が7月にもIPO(新規公開)を実施し、CDR(中国預託証券)とH株を上場すると伝わり、これを好感した。なお、上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割あまりに達した。深センB株市場は全体の7割半の銘柄が上昇した。(中国部・千原)
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