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【6月4日の香港市場】

2018.06.04 17:53

 主要指数は3日続伸。ハンセン指数は前営業日比1.65%高の3万997.98ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.90%高の1万2249.58ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約14%減少し、概算で1035億3400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が本日も売り越しとなり、売越額は1億3500万元。深セン経由は2億1500万元の買い越しだった。(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は5月の非農業部門の雇用者数が市場予想を上回ったことを好感し、ダウ平均が反発した。イタリアの政局混乱がいったん落ち着いたことも、投資家心理の改善につながった。米中通商交渉は農業やエネルギーの分野で具体的な進展があったもよう。良好な外部環境を背景に、香港市場の主要指数は高く寄り付き、ダウ平均先物の動きを追い風に、その後も堅調に推移。本日の高値付近で取引を終了した。ハンセン指数は後場の終盤で3万1000ポイントを抜く場面もあったが、終値では節目の水準を維持できなかった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、中国本土系の不動産株が大幅高。碧桂園控股(02007.HK)が上昇率1位の4.97%高だったほか、華潤置地(01109.HK)が同3位の3.55%高、中国海外発展(00688.HK)が同4位の3.23%高だった。今年1-5月の住宅販売が好調だったと指摘するアナリストが、本土系不動産株をポジティブに評価し、これが材料視された。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が2.72%高と続伸し、指数の上昇に寄与した。

 一方、原油相場の下落を嫌気し、中国海洋石油(00883.HK)が0.72%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.15%安。マカオの5月のカジノ収益が市場予想を下回ったことが引き続き重荷となり、銀河娯楽(00027.HK)が0.07%安。サンズチャイナ(01928.HK)は反発したものの、0.55%高にとどまった。

 そのほかでは、太陽光発電など再生可能エネルギーの関連銘柄が軟調。信義光能(00968.HK)が14.73%安、協キン新能源(00451.HK)が13.09%安、新疆金風科技(02208.HK)が12.80%安、保利協キン能源(03800.HK)が9.19%安、北控清潔能源集団(01250.HK)が8.89%安だった。今年度の太陽光発電所の建設を一時停止すると当局が発表したほか、太陽光発電の卸電力価格の引き下げも明らかとなり、これが売り材料となった。(中国部・千原)
 
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