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【6月4日の中国本土市場】

2018.06.04 17:10

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が反発し、前営業日比0.52%高の3091.19ポイント。B株指数は4日ぶりに反発し、0.47%高の306.01ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.34%高の1万204.31ポイント。B株指数は続伸し、1.33%高の1112.41ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約8%減少し、概算で3457億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は36億1300万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は26億4600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 先週末のニューヨーク市場は、雇用統計の上振れを好感し、ダウ平均が反発。イタリアの政局混乱が落ち着いたことも、投資家心理の好転につながった。米中通商交渉は農業やエネルギーの分野で具体的な進展があったもよう。ただ、米国が追加関税などの措置を打ち出せば、交渉の成果は発効しないと、中国側は警告している。

 こうした国内外の情勢を背景に、本日の中国本土市場は大型株を中心に買われ、上海総合指数は堅調に推移した。ただ、上海市場全体では下落銘柄の方が多かった。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.79%高で、上昇率は上海総合指数を大幅に上回った。深セン市場も下落銘柄の方がわずかに多かったが、大型株に支えられた。一方、中小型株は軟調で、中小企業板指数は0.18%安、創業板指数は0.38%安だった。

 上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて堅調。うち四大国有銀行株では中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.66%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.27%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.06%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.79%高だった。二大石油株はまちまち。保険株は軒並み大幅高となり、太平洋保険'A'(601601.SS)が3.84%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が3.26%高、平安保険'A'(601318.SS)が3.06%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.79%高だった。

 そのほかのセクターでは、米中通商問題を背景に、内需関連株が堅調。酒造株では水井坊(600779.SS)が8.36%高、老白干酒業(600559.SS)が6.63%高、杏花村汾酒(600809.SS)が5.39%高、茅台酒(600519.SS)が4.94%高。食品株では安琪酵母(600298.SS)が5.28%高、海天調味食品(603288.SS)が5.26%高だった。一方、太陽光発電の卸電力価格が引き下げられ、隆基シリコン(601012.SS)と林洋能源(601222.SS)がストップ安だった。

 深セン市場では海南省の関連銘柄が買われ、新大洲(000571.SZ)がストップ高、海馬汽車(000572.SZ)が8.26%高だった。海南省政府が自由貿易区の集中的なデモンストレーション・ゾーンとして、海口市の東海岸に江東新区を設置すると発表し、これが材料視された。

 上海B株市場は下落銘柄の方がわずかに多かったが、大型株に支えられ、上海B株指数は上昇した。深センB株市場は全体の6割の銘柄が上昇した。(中国部・千原)
 
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