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【6月1日の香港市場】
2018.06.01 17:47
主要指数は続伸。ハンセン指数は前日比0.07%高の3万492.91ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.34%高の1万2020.09ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約41%減少し、概算で1207億1300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が本日も売り越しとなり、売越額は3億3900万元。深セン経由は7800万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が反落。欧州連合(EU)、カナダ、メキシコから輸入する鉄鋼とアルミニウムに対し、6月1日から追加関税を適用すると米国政府が発表。EUやカナダは対抗する姿勢を示しており、世界経済への悪影響が懸念された。リスク回避の動きから、米国債が買われ、米国の長期金利は低下した。こうした不安定な外部環境を背景に、本日の香港市場は朝方から前日終値を挟み一進一退の値動きに終始した。米国の通商政策をめぐる警戒感はあるものの、米長期金利の低下が香港からのマネー流出抑制につながることから、神経質な展開となった。
ハンセン指数の構成銘柄では、昨日に続いてエネルギー株が堅調。中国海洋石油(00883.HK)が上昇率1位の3.78%高だったほか、石炭大手の神華能源(01088.HK)が同2位の2.43%高。本土系不動産株も総じて堅調で、華潤置地(01109.HK)が上昇率3位の2.43%高、碧桂園控股(02007.HK)が同4位の1.95%高。後場で上げ幅を広げたテンセント(00700.HK)は、上昇率5位の1.20%高だった。
一方、マカオのカジノ株が売られた。サンズチャイナ(01928.HK)が4.15%安、銀河娯楽(00027.HK)が3.18%安となり、下落率1~2位に並んだ。本日発表された5月のマカオのカジノ収益は前年同月比12.1%増で、大方の予想を下回ったことが嫌気された。昨日の上昇率2位だった蒙牛乳業(02319.HK)は利益確定売りに押され、本日は下落率3位の2.10%安。また、中国本土住民の香港での保険購入が、今年1-3月期は前年同期比で37.1%減少したことが明らかとなり、AIA(01299.HK)が1.45%安となった。(中国部・千原)
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