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【6月1日の中国本土市場】
2018.06.01 16:49
主要指数は深センB株を除き、その他は下落。上海市場は上海総合指数が反落し、前日比0.65%安の3075.13ポイント。B株指数は大幅に3日続落し、 1.45%安の304.56ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反落し、1.22%安の1万169.35ポイント。B株指数は3日ぶりに小反発し、0.15%高の1097.71ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約8%減少し、概算で3755億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は15億4200万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は7億4200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米国が欧州連合(EU)、カナダ、メキシコから輸入する鉄鋼とアルミニウムに対し、6月1日から追加関税を適用すると発表。EUやカナダは報復関税などで対抗する姿勢を示しており、米国と各国の貿易摩擦が拡大することへの警戒感が広がった。これを受け、上海総合指数は低く寄り付いた。前場の中盤では上げに転じる場面もあったが、すぐにマイナス圏に沈み、後場で一段安となった。本日発表された5月の財新中国製造業PMIは市場予想をわずかに下回ったが、株価への影響は限定的だった。
上海市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.41%安で、下落率は上海総合指数よりも小さかった。深セン市場の下落銘柄は全体の6割半。小型株が売られ、創業板指数は1.96%安だった。米中通商交渉など不確実性が多いなかで週末を迎えることから、商いは低迷。両市場合計の売買代金は4日ぶりに4000億元の大台を下回った。
上海市場の主力セクターは、時価総額の大きな銀行株や石油株がまちまち。保険株は総じて軟調だった。こうしたなか、農業関連の銘柄が買われ、第一トラクター'A'(601038.SS)がストップ高。中国共産党の中央政治局会議が昨日開かれ、農民を最も魅力ある職業に引き上げる方針が示され、これが買い材料となった。深センA株市場では華英農業(002321.SZ)がストップ高だった。
上海B株市場の下落銘柄は全体の9割あまりに達した。深セン市場は上昇銘柄と下落銘柄の数が拮抗したが、大型株に支えられ、深センB株指数は小幅高となった。(中国部・千原)
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