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【5月31日の香港市場】
2018.05.31 17:50
主要指数は3日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比1.36%高の3万468.56ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.77%高の1万1978.30ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約86%増加し、概算で2037億5400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が本日も売り越しとなり、売越額は6億600万元。深セン経由は5億5800万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が4日ぶりに反発。イタリア国債の下落が一服し、幅広い銘柄が買い戻された。石油輸出国機構(OPEC)などの協調減産が年内は続くとの観測が浮上し、エネルギー株なども買われた。本日の香港市場は、外部環境の好転や昨日までの急落の反動を背景に、主要指数が高く寄り付いた。本日発表された5月のCFLP製造業PMIとCFLPサービス業PMIは、いずれも市場予想を上回り、株価の追い風となった。主要指数は本日の高値付近で取引を終了。MSCI指数の構成銘柄入替が影響し、メインボードの売買代金は今年3月23日以来の2000億HKドル超えとなった。
ハンセン指数の構成銘柄は、幅広く買い戻された。原油相場の上昇を好感し、エネルギー株が大幅高。石油ガス関連では中国石油化工(00386.HK)が上昇率1位の6.08%高だったほか、中国石油天然気(00857.HK)が3.34%高、中国海洋石油(00883.HK)が2.48%高。石炭大手の神華能源(01088.HK)も買われ、上昇率5位の3.95%高だった。
蒙牛乳業(02319.HK)は上昇率2位の5.16%高。経営陣が前年比10%以上の売上目標を維持していることをアナリストが評価。増値税(付加価値税)税率の引き下げによる粗利率の上昇も予想しており、これを好感したもようだ。同じ食品株の中国旺旺(00151.HK)も買われ、上昇率3位の4.01%高だった。
一方、米中通商問題をめぐる警戒感が根強く、両国で事業展開する食肉大手の万洲国際(00288.HK)が0.73%安と続落し、2日連続で下落率1位となった。(中国部・千原)
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