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【5月31日の中国本土市場】
2018.05.31 17:08
主要指数はA株が反発、B株がわずかに続落した。上海市場は上海総合指数が7営業日ぶりに反発し、前日比1.77％高の3095.47ポイント。一方でB株指数は0.04％安の309.06ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに上昇し、1.87％高の1万295.72ポイント。B株指数は0.09％安の1096.01ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で7％減少し、概算で4085億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は36億2600万元の買い越しに転じ、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額が30億300万元に増加した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本日の上海総合、深セン成分の両指数は反発して寄り付くと、後場で一段高となり高値圏で取引を終了。上海総合指数は明日の3100ポイント回復を視野に入れた。両市場全体でも約2960の銘柄が上昇。値下がり銘柄は約380にとどまった。上海総合指数は前日に6日続落し、大幅安で安値更新するなど、足元での急激な下げからの自律反発が目立った。MSCIのA株正式採用を明日に控え、押し目を狙う海外マネーの動きも意識された。また、前日の米国株や本日の日本、香港株が上昇に転じるなど、外部環境の改善も、A株投資家による買い戻しにつながった。
中国政府が7月から幅広い日用品の輸入関税を引き下げると発表。内需拡大への期待感が輸入品との競争懸念を上回り、多くの消費関連の銘柄が買い戻された。特にアパレル・家具関連が物色され、上海拉夏貝爾服飾'A'（603157.SS）がストップ高、紅星美凱龍家居'A'（601828.SS）が8.01％高、森馬服飾（002563.SZ）が7.44％高、喜臨門家具（603008.SS）が4.11％高だった。家電大手にも押し目買いが目立ち、青島ハイアール（600690.SS）が6.74％高、格力電器（000651.SZ）が4.78％高、美的集団（000333.SZ）が4.33％高。競争力が高い食品大手も内需拡大の恩恵を織り込む買いが入り、双塔食品（002481.SZ）と金字火腿（002515.SZ）がストップ高、絶味食品（603517.SS）が7.63％高、桃李面包（603866.SS）が5.47％高だった。
一方で前日の逆行高の反動から、金鉱株が低迷。紫金砿業'A'（601899.SS）が2.34％安、中金ゴールド（600489.SS）が1.02％安、山東ゴールド（600547.SS）が0.83％安だった。
なお、B株市場はA株に比べると反発気運が弱く、両指数もわずかに続落。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が1.25％安に沈み、指数の足を引っ張った。（中国部・畦田）
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