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【5月29日の中国本土市場】
2018.05.29 17:22
主要指数はA株が下落、B株は小幅高だった。上海市場は上海総合指数が小幅に5営業日続落し、前日比0.46%安の3120.46ポイント。B株指数は小幅ながらも6日ぶりに上昇し、0.02%高の316.52ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が1.11%安の1万349.06ポイントと反落。B株指数は続伸し、0.10%高の1111.44ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で2%増加し、概算で4077億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億8000万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は12億6800万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本土市場は約2250の銘柄が値下がり。上昇銘柄は1000あまりにとどまった。上海総合、深セン成分の両指数は後場で振るわず、マイナス圏で大引け。深セン成分指数の下げ幅はやや大きく、今月初めの水準に後退した。足元での急速な人民元安が資本流出の懸念につながったほか、直近で複数の社債にデフォルトが発生し、企業の信用リスクへの警戒感が広がった。
足元堅調だった消費関連株に利益確定売りが目立った。片仔コウ薬業(600436.SS)が急反落し、ストップ安で大引け。大参林医薬(603233.SS)が6.45%安、復星医薬'A'(600196.SS)が5.90%安、恒瑞医薬(600276.SS)が5.76%安など、特に医薬セクターがきつい下げになった。燕京ヒ酒(000729.SZ)が4.55%安、杏花村汾酒(600809.SS)が3.40%安、酒鬼酒(000799.SZ)が1.76%安など、酒造大手も調整。産油国の減産緩和・増産への警戒感が原油相場の調整懸念につながり、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.98%安、中海油田服務'A'(601808.SS)が0.66%安と、石油株が続落。平安銀行(000001.SZ)が1.98%安、浦東発展銀行(600000.SS)が1.11%安、南京銀行(601009.SS)が1.09%安など、企業の信用リスクが警戒されるなかで一部の銀行株がさえない。
一方で観光セクターが底堅く、中青旅(600138.SS)が4.77%高、中国国旅(601888.SS)が3.63%高、黄山旅行開発'A'(600054.SS)が2.22%高。好調な鋼材需要が伝わり、方大スチール(600507.SS)が6.17%高、韶鋼松山(000717.SZ)が4.58%高、宝山鋼鉄(600019.SS)が1.78%高など、鋼材大手がしっかり。
なお、B株市場は約6割の銘柄が値下がり。もっとも、上海B株では上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が上昇率1位の1.37%高、深センB株では無錫小天鵝(200418.SZ)が上昇率3位の1.88%高など、大型株の一角が堅調で、両指数を支えた。(中国部・畦田)
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