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【5月28日の香港市場】
2018.05.28 17:58
主要指数は反発。ハンセン指数は前営業日比0.66%高の3万792.26ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.55%高の1万2115.17ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約10%減少し、概算で843億8500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が4500万元の売り越し。深セン経由は5億9200万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
先週末のニューヨーク市場は、朝鮮半島情勢の先行き不透明感などを背景に、ダウ平均が小幅に続落。ロシアと石油輸出国機構(OPEC)が協調減産を一部解除するとの観測を受け、原油相場が大幅安となり、石油株の下げが目立った。本日の香港市場は、一時は中止と発表された米朝首脳会談が予定通り開催される可能性が強まったことを好感し、主要指数は高く寄り付いた。朝方は下げに転じる場面もあったが、前場の中盤でプラスに切り返し、その後は堅調に推移した。ただ、今晩の米国市場が休場であることから、海外投資家の商いは閑散。その一方で本土マネーの動きに大きな変化がなかったことから、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約15%に達した。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国石油天然気(00857.HK)が上昇率1位の6.44%高。住宅向け天然ガスのゲート価格が今月25日付で引き上げられたことを好感した。中国石油化工(00386.HK)もポジティブな影響が予想されるものの、程度が小さいと見込まれることから、こちらは0.27%高にとどまった。
スマホ部品関連の銘柄が大幅高となり、舜宇光学科技(02382.HK)が上昇率3位の4.31%高。各業務に成長の原動力が備わっており、カメラモジュールの出荷台数は予想を上回るとアナリストが評価し、これが材料視されたもようだ。瑞声科技(02018.HK)は上昇率5位の3.09%高。米中貿易摩擦の直接的な影響はないと重役がコメントし、安心感が強まった。
一方、原油相場の下落を嫌気し、中国海洋石油(00883.HK)が下落率2位の0.91%安に沈んだ。(中国部・千原)
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