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【5月25日の香港市場】
2018.05.25 17:43
主要指数は反落。ハンセン指数は前日比0.56%安の3万588.04ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.86%安の1万2047.75ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約4%増加し、概算で936億1300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が17億6100万元の売り越し。深セン経由は5000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が反落。米朝首脳会談を中止すると、トランプ大統領が発表し、米朝関係が緊迫化するとの見方が広がった。本日の香港市場は朝鮮半島をめぐる地政学リスクが意識され、主要指数が低く寄り付き、その後もマイナス圏での値動きに終始した。米中通商交渉をめぐる不透明感もあり、海外投資家を中心に手控えムードが強く、メインボードの売買代金は2日連続で1000億HKドルを下回った。ただ、本土マネーの動きは活発で、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約14%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、石油株が軟調。中国海洋石油(00883.HK)が3.52%安、中国石油天然気(00857.HK)が3.04%安となり、下落率1~2位に並んだほか、中国石油化工(00386.HK)が1.06%安。石油輸出国機構(OPEC)が6月にも生産量を引き上げる可能性があると外電が報じ、原油相場が下落したことを嫌気した。石炭株も売られ、神華能源(01088.HK)が1.68%安。火力発電用石炭の価格と需給について当局の会議が開かれると外電が報じ、値下げへの警戒感が売りにつながった。
一方、聯想集団(00992.HK)が上昇率1位の6.90%高。18年1-3月期の業績が予想を大幅に上回ったことをアナリストが評価し、これを好感したもようだ。石炭価格の値下げ観測を背景に、華潤電力控股(00836.HK)が0.50%高。このほか、香港系の金融株や公益株などが堅調だった。(中国部・千原)
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