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【5月21日の香港市場】
2018.05.21 17:59
主要指数はハンセン指数が続伸し、前営業日比0.60%高の3万1234.35ポイント。中国企業指数(旧H株指数)はわずかに反落し、0.04%安の1万2349.61ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約3%増加し、概算で959億4500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由4億3600万元、深セン経由が7億6100万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
先週末の米国株市場は米中通商交渉を見極めたいとの思惑から方向感に乏しい一日だった。だが、翌19日に米中両政府が発表した共同声明で貿易戦争回避に向けた暫定的な合意内容が含まれたことで、米中リスクが後退。これを好感し、週明けの香港株市場は主要指数が高く寄り付いた。もっとも、午後に中興通訊(00763.HK)へ巨額の罰金や経営陣の全面交代などを求める可能性があるという米国政府高官の発言が伝わると、その後は米中摩擦の懸念が再び意識される展開。ハンセン指数は上げ幅を縮めて取引を終え、中国企業指数はクロージング・オークション・セッション(CAS)で小幅ながらも下げに転じた。
米国からの輸入拡大を織り込み、米中両国で事業展開する食肉大手の万洲国際(00288.HK)が上昇。4.87%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。両国間の貿易拡大による恩恵を見込み、中遠海運能源運輸(01138.HK)が8.87%高、中遠海運港口(01199.HK)が6.57%高、招商局港口(00144.HK)が3.27%高など、海運・港湾の大手が好調。中国ハイテク製品を対象とする米国の制裁関税が当面は発動されないことになり、BYD電子(00285.HK)が5.62%高、瑞声科技(02018.HK)が4.67%高、聯想集団(00992.HK)が2.12%高など、関連銘柄が物色された。
また、全国生態環境保護大会で習近平国家主席が環境汚染防止に向けた取り組みの強化を指示。これを受けて環境関連の銘柄が動意付き、北控水務(00371.HK)が9.97%高、総合環保集団(00923.HK)が6.14%高など買い進まれた。
一方で大気汚染対策による需要減少が懸念され、石炭セクターが安い。最大手の神華能源(01088.HK)は4.09%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。ヤン州煤業(01171.HK)が2.47%安、内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が2.00%安だった。また、中国東方航空(00670.HK)が2.67%安、中国南方航空(01055.HK)が1.59%安、中国国際航空(00753.HK)が1.15%安と、三大航空株が値下がりした。(中国部・畦田)
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