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【5月21日の中国本土市場】
2018.05.21 17:17
主要指数はいずれも続伸。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.64％高の3213.84ポイント、B株指数が0.46％高の321.38ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.86％高の1万765.34ポイント、B株指数が0.29％高の1110.21ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約23％増加し、概算で4612億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）は、明日の香港市場が仏誕節（灌仏会）の祝日で休場となることにともない、本日と明日の2日にわたって停止。再開は23日を予定している。
米国と中国による第2回の貿易交渉で、双方が追加関税の発動を保留することで意見が一致。米国の対中赤字を削減するため、中国がモノやサービスの輸入を大幅に増やす方針も表明した。米中貿易戦争への懸念が後退し、上海総合指数は始値を3200ポイント台に乗せた。その後も堅調な値動きに終始。終値は今年4月11日以来の3200ポイント台となった。
上海市場の上昇銘柄は全体の8割。ただ、先週末は堅調だった大型株が、本日は伸び悩んだ。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.19％高にとどまり、上昇率は上海総合指数よりも小さかった。深セン市場は全体の8割近くの銘柄が上昇。中小型株が物色され、中小企業板指数が1.07％高、創業板指数が1.40％高だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて堅調。ただ、四大国有銀行株の一角が反落し、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.03％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.33％安だった。二大石油株はまちまちで、中国石油化工'A'（600028.SS）が2.15％安だった一方、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.35％高。保険株は上昇銘柄が多かった。
そのほかでは、環境保護関連の銘柄が買われ、博天環境（603603.SS）がストップ高。全国生態環境保護大会に出席した習近平・国家主席が、環境汚染の撲滅に向けて強い姿勢をアピールし、これが材料視された。米中貿易戦争への懸念が後退したことを受け、港湾株や海運株が堅調。中遠海運能源運輸'A'（600026.SS）がストップ高だったほか、中遠海運控股'A'（601919.SS）が7.39％高。海南自由貿易区の建設と海南省経済の構造転換を目的に、大規模な投資誘致活動が開かれることを好感し、関連銘柄が大幅高。海南天然ゴム（601118.SS）が8.74％高だったほか、深セン市場では羅牛山（000735.SZ）がストップ高だった。
上海B株市場は全体の8割の銘柄が上昇した。深センB株市場の上昇銘柄は全体の6割。海南省の関連銘柄が買われ、大東海観光（200613.SZ）が上昇率1位の7.33％高だったほか、海南京糧（200505.SZ）が同3位の2.40％高だった。（中国部・千原）
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