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【5月17日の中国本土市場】
2018.05.17 17:20
主要指数は小幅に下落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.48％安の3154.28ポイントと続落。B株指数は5日連続で下げ、0.56％安の318.49ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続落し、0.61％安の1万635.49ポイント。深センB株指数は6営業日ぶりに反落し、0.24％安の1104.25ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約11％減少し、概算で3572億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は13億4200万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は10億3600万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合、深セン成分の両指数は朝方からジリ安の動きが続き、本日の安値圏で取引を終了。上海総合指数は6営業日前の水準である3100ポイント台の半ばに後退した。両市場全体の値下がり銘柄は1900を超え、値上がりは約1300銘柄だった。劉鶴・副首相が率いる中国政府代表団と米国政府による通商交渉の期間中であり、様子見ムードが商い縮小につながった。
足元堅調だった消費セクターに利益確定売りが目立ち、海天調味食品（603288.SS）が4.93％安、安琪酵母（600298.SS）が4.80％安、安徽古井貢酒'A'（000596.SZ）が4.10％安など、食品・酒造株が概ね調整した。華海薬業（600521.SS）が4.03％安、上海医薬'A'（601607.SS）が3.15％安、国薬（600511.SS）が2.70％安など、医薬株も調整した。汚染物質の排出規制強化が織り込まれ、方大スチール（600507.SS）が2.05％安、宝山鋼鉄（600019.SS）が1.69％安など、鉄鋼株の一角がさえない。朝鮮半島情勢の不透明感が再燃するなかで燃油コストの増加が警戒され、中国東方航空'A'（600115.SS）が4.49％安、中国国際航空'A'（601111.SS）が4.26％安、中国南方航空'A'（600029.SS）が3.13％安など、航空セクターの下げが目立った。
一方で原油相場の先高感が一段と強まったことで、海洋石油工程（600583.SS）が3.41％高、中海油田服務'A'（601808.SS）が1.58％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.25％高など、石油株がしっかり。中国を代表するIT大手のテンセント（00700.HK）が好決算を明らかにしたことで、ITセクターが概ね堅調。鵬博士（600804.SS）が3.26％高、同方（600100.SS）が2.89％高、二三四五（002195.SZ）が1.72％高だった。
なお、B株市場はA株に連れ安し、約6割の銘柄が下落。上海B株ではセメント大手の華新セメント（900933.SS）が利益確定売りに押され、下落率1位の3.33％安だった。（中国部・畦田）
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