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【5月15日の香港市場】

2018.05.15 17:59

 主要指数は7日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比1.23%安の3万1152.03ポイント、中国企業指数(旧H株指数)が0.82%安の1万2440.75ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約1%減少し、概算で1052億600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が本日も売り越しとなり、売越額は5億4900万元。深セン経由は2億2900万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が8日続伸。中興通訊(00763.HK)に対する制裁緩和を示唆するツイートをトランプ大統領が投稿し、米中通商摩擦をめぐる懸念が後退し、投資家心理が改善した。引き続き良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は高く寄り付いたものの、昨日まで6日続伸していた反動に加え、外国為替市場で香港ドル安が進んだことで、マネー流出への警戒感が台頭。ザラ場に入ると、幅広い銘柄が利食い売りに押され、主要指数はマイナス圏に沈んだ。前場にかけて下げ幅を広げ、後場は安値圏での小動きとなった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、瑞声科技(02018.HK)が4.92%安となり、2日連続で下落率1位。18年1-3月期決算が市場予想を下回り、投資判断や目標株価の引き下げが相次いだことが嫌気された。昨日の上昇率1位だった舜宇光学科技(02382.HK)は反落し、本日は下落率3位の2.54%安。四半期決算の発表を明日に控えたテンセント(00700.HK)は利益確定売りに押され、下落率2位の3.35%安となり、ハンセン指数の重荷となった。吉利汽車(00175.HK)は下落率5位の2.52%安。先ほど吉利汽車の親会社が北京汽車集団の買収をめぐり交渉中という報道が流れたが、根拠がないと否定し、失望売りにつながった。

 幅広い銘柄が売られるなか、碧桂園控股(02007.HK)が上昇率1位の1.83%高。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は出資先の基地局建設会社が香港証券取引所に上場申請を提出したことを好感し、上昇率2位の1.65%高。香港鉄路(00066.HK)は珠江デルタ大湾区開発の恩恵を受けるとの見方から、アナリストが目標株価を引き上げ、上昇率4位の0.98%高だった。このほかでは、本土系石油株の一角が買われ、中国石油天然気(00857.HK)が0.49%高、中国海洋石油(00883.HK)が0.42%高だった。(中国部・千原)
 
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