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【5月11日の中国本土市場】
2018.05.11 16:54
主要指数はまちまち。上海市場はいずれも反落し、上海総合指数が前日比0.35%安の3163.26ポイント、B株指数が0.18%安の321.41ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反落し、0.88%安の1万634.30ポイント。B株指数は小幅に続伸し、0.15%高の1102.91ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べわずかに増加し、概算で4141億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は21億6400万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は4億8400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米共和党の上院議員が、新たな対中法案制定に向けて動いていると、外電が報道。「中国製造2025」に関連する米国企業に中国資本が投資することを制限するほか、米国政府などが中国の通信機器メーカーからの製品購入を禁止することを目指しているという。また、安全保障にかかわる情報技術や知的財産権を中国企業に売却することも制限するという内容も、法案に含める方針。一方、中国が対米貿易黒字の削減に同意し、米国製品の購入増加で問題解決を図る方針と、ウィルバー・ロス商務長官が発言。米中の交渉が前向きに進んでいるとの情報も伝わった。
こうした米中通商摩擦をめぐる不透明性が強いなかで週末を迎え、本日の上海総合指数は方向感を欠く展開。後場の中盤まで、前日終値を挟み一進一退。終盤で売りに押され、本日の安値付近で取引を終了した。上海市場は全体の7割の銘柄が下落。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.17%安にとどまり、下落率は上海総合指数に比べ小さかった。深セン市場の下落銘柄も全体の7割に上った。小型株の下げがきつく、創業板指数は1.63%安だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。ただ、四大国有銀行株は総じて堅調で、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.11%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.16%高、中国銀行'A'(601988.SS)と中国農業銀行'A'(601288.SS)はいずれも0.51%高だった。二大石油株はそろって下落。中国石油化工'A'(600028.SS)が0.27%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.25%安。米国のイラン核合意離脱を背景に上昇していた原油相場が一服し、これを嫌気したもようだ。保険株は総じて軟調だった。
上海B株市場は全体の6割の銘柄が下落。深センB株市場は下落銘柄の方が多かったものの、大型株の一角に支えられ、深センB株指数は小幅高となった。(中国部・千原)
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