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【5月10日の香港市場】
2018.05.10 17:47
主要指数は4日続伸。ハンセン指数は前日比0.89％高の3万809.22ポイント、中国企業指数（旧H株指数）が0.39％高の1万2233.96ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約1割増加し、概算で931億7000万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が11億4700万元、深セン経由が5億7300万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
原油相場の上昇を追い風に、前日の米国株市場ではダウ平均が続伸。外部環境の改善が進み、本日の香港株市場では主要指数がいずれも高く寄り付いた。中国企業指数は後場で上値の重さが目立ち、上げ幅を縮めて取引を終了。一方のハンセン指数は堅調に推移し、3万1000ポイントを視野に入れて引けた。
イラン産原油の供給減少による原油相場の上昇を織り込み、三大石油株が続伸。中国海洋石油（00883.HK）が2.81％高、中国石油天然気（00857.HK）が1.68％高、中国石油化工（00386.HK）が1.52％高と買い進まれた。石炭相場の上昇観測も強まり、最大手の神華能源（01088.HK）が3.49％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。ヤン州煤業（01171.HK）が5.00％高、中煤能源（01898.HK）が1.45％高など、ほかの石炭大手も買われた。
また、来週に決算発表を控えた大型IT株のテンセント（00700.HK）が反発し、2.93％高。有力投資銀行の買い推奨が好感された。スマホ部品大手の舜宇光学科技（02382.HK）は4月の製品出荷量が大幅に増加して0.91％高。同業の瑞声科技（02018.HK）は1.70％高だった。出荷価格の値上げを織り込み、食品大手が上昇。中国食品（00506.HK）が5.42％高、中糧肉食（01610.HK）が2.43％高、中国糧油控股（00606.HK）が2.44％高など、食品コングロマリット「中糧集団」の傘下企業が物色された。
一方で米国に追随して中国も6月に利上げに踏み切るとの見方が強まり、本土系不動産株が軟調。華潤置地（01109.HK）が1.53％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだほか、融創中国（01918.HK）が2.26％安、中国金茂（00817.HK）が1.50％安。燃油高が引き続き懸念され、中国南方航空（01055.HK）が2.53％安、中国東方航空（00670.HK）が2.23％安など、航空株が続落。個別では建設株の中国能源建設（03996.HK）は流動性の不足が懸念され、19.48％安と売り込まれた。（中国部・畦田）
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