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【5月10日の中国本土市場】
2018.05.10 17:07
主要指数は小幅に反発した。上海市場は上海総合指数が前日比0.48%高の3174.41ポイント、B株指数が0.33%高の321.99ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.38%高の1万729.76ポイント、B株指数が0.56%高の1101.24ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約8%増加し、概算で4127億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は18億4000万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は13億3500万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本日の上海総合、深セン成分の両指数は概ね小高くもみ合い、後場の中盤で失速する場面もあったが、大引けにかけて小幅に反発して取引を終えた。両市場全体の値上がり銘柄は約2000、一方の値下がりは約1200だった。底堅い中国の個人消費の動向や国内商品市場の上昇などが好感されたほか、政府の地域振興策をめぐる思惑買いも広がった。一方で米中通商摩擦をめぐる警戒感は根強く、全般的に上げ幅は限定的。様子見ムードもみられ、商いは引き続き伸び悩んだ。
内需関連株が概ね上昇。霊康薬業(603669.SS)がストップ高、恒瑞医薬(600276.SS)が6.67%高、益佰製薬(600594.SS)が4.74%高など、医薬セクターが買われた。製品価格の上昇期待が広がり、食品・酒造の大手もしっかり。羅牛山(000735.SZ)がストップ高、安徽古井貢酒'A'(000596.SZ)が7.66%高、海天調味食品(603288.SS)が2.46%高だった。粤港澳(広東省・香港・マカオ)大湾区の発展計画の正式発表が近いとの観測から、域内の地場系銘柄の多くに思惑買いが入った。深セン物業発展'A'(000011.SZ)が5.28%高、格力地産(600185.SS)が4.59%高、珠江実業(600684.SS)が4.45%高、広州港(601228.SS)が4.24%高。商品相場の上昇を追い風に、雲南錫業(000960.SZ)が3.71%高、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が2.83%高、神華能源'A'(601088.SS)が1.36%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.26%高など、資源セクターが堅調だった。
一方でソフトウエア大手が総じて振るわず、上海宝信ソフト'A'【売付のみ】(600845.SS)が5.28%安、用友ネット【売付のみ】(600588.SS)が3.67%安、恒生電子(600570.SS)が3.34%安。米中通商摩擦の悪影響を懸念し、七星華創(002371.SZ)が5.22%安、通富微電子(002156.SZ)が2.40%安など、半導体株がさえない。また、東アジアの地政学リスクの後退を背景に軍需関連株が売られ、中航飛機(000768.SZ)が2.98%安、中船防務'A'(600685.SS)が0.65%安。
なお、B株市場はA株に連れ高し、約6割が上昇。上海B株では海南省の地場系銘柄である海航創新(上海)(900955.SS)が政策期待を背景に2.04%高と買われた。深センB株では粤港澳大湾区をテーマに広東省の地場系銘柄が幅広く上昇した。(中国部・畦田)
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