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【5月9日の中国本土市場】

2018.05.09 17:16

 主要指数はいずれも下落、上海市場はそろって3日ぶりの小反落となり、上海総合指数が前日比0.07%安の3159.15ポイント、B株指数が0.11%安の320.91ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反落し、0.17%安の1万689.07ポイント。B株指数は5日ぶりに反落し、0.31%安の1095.10ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約14%減少し、概算で3826億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は8億3500万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は14億4900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は朝方や前引け・後場寄りで上げに転じる場面があったものの、総じてマイナス圏で推移。商いは落ち込み、両市場合計の売買代金は3日ぶりに4000億元を下回った。米国のトランプ大統領がイランに対する経済制裁を再開する大統領令に署名。2015年の核合意を受けてイランに進出していたアジアや欧州の企業が影響を受けるとみられることから、投資家の警戒感が強まった。一方、日中韓の首脳会談が東京で開かれ、朝鮮半島の非核化や日中韓自由貿易協定(FTA)の早期妥結を目指す方針が確認された。国際情勢が複雑化していることも、様子見ムードにつながった。

 上海市場は大型株を中心に、全体の5割あまりの銘柄が下落。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.20%安となり、下落率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は下落銘柄の方がやや多かった。中小型株は総じて底堅く、中小企業板指数が0.02%安、創業板指数が0.05%安にとどまった。

 上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。ただ、四大国有銀行株は総じて堅調で、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.39%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.25%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.16%高だった。中東の地政学リスクを背景に原油相場が上昇したことを受け、二大石油株が堅調。中国石油化工'A'(600028.SS)が1.69%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.76%高だった。保険株はまちまちだった。

 そのほかでは環境関連の銘柄が堅調。江南水務(601199.SS)がストップ高だったほか、偉明環保(603568.SS)が7.01%高、全国人民代表大会(全人代)常務委員会で、大気汚染防止の法執行検査チームの会議が開催されるとの報道が手がかりとなった。なお、上海B株市場は全体の6割半の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の7割だった。(中国部・千原)
 
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