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【5月7日の香港市場】

2018.05.07 18:01

 主要指数は4営業日ぶりに小幅反発。ハンセン指数は前営業日比0.22%高の2万9994.26ポイント、中国企業指数(旧H株指数)が0.63%高の1万1966.41ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末を約4%下回り、概算で954億8600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が5億700万元、深セン経由が5億8300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 著名投資家のバフェット氏が率いる投資会社がアップル株を大量に買い増ししたと伝わり、先週末の米国市場は主要指数が大幅高。ハイテク株が上昇を牽引した。これにより外部環境が改善すると、週明けの香港株市場は主要指数が小幅に反発してスタート。先週までにハンセン指数は3週続落して3万ポイントの大台を割り込んだことで、値ごろ感も意識された。一方で米中通商交渉やイラン核合意などをめぐる不透明感は根強く、寄り付き後は狭いレンジでもみ合う展開。途中、大台回復の場面もみられたが、最終的には大台にはわずかに届かず、小幅高で本日の取引を終えた。中国企業指数は朝方を除きプラス圏で底堅く推移。A株市場が好調だったことが追い風となった。

 国際原油相場の上昇を手がかりに、三大石油株が指数の上昇に貢献。中国海洋石油(00883.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となる3.06%高、中国石油天然気(00857.HK)が同4位の2.69%高で引けた。自動車株の吉利汽車(00175.HK)は経営トップの株式買い増しが好感され、同1位の4.30%高。ほかの自動車株も概ね買われ、北京汽車(01958.HK)が6.14%高、ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が5.63%高だった。

 また、ビール大手の青島ビール(00168.HK)は製品出荷価格の引き上げを材料に、7.97%高。好調な需要が織り込まれ、同業の華潤ビール(00291.HK)が5.14%高、香港生力ビール(00236.HK)が4.16%高と、物色された。アップル株の上昇を好材料にスマホ関連株が総じて買われ、舜宇光学科技(02382.HK)が2.35%高、瑞声科技(02018.HK)が1.25%高。個別では不動産大手の融創中国(01918.HK)が3.14%高で取引を終え、4月の予約販売額が8割以上も増加したことが好感された。

 一方で中国本土での中国預託証券(CDR)導入による上場誘致競争の激化が懸念され、香港交易所(00388.HK)が0.94%安。ハンセン指数から外れることが決まった聯想集団(00992.HK)が売られ、3.22%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。個別ではスマホの受託製造大手である富智康集団(02038.HK)が10.14%安。6月中間期の赤字見通しが嫌気された。(中国部・畦田)
 
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