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【5月2日の中国本土市場】
2018.05.02 17:24
主要指数は深セン成分指数を除き、下落した。上海市場は反落し、上海総合指数が前営業日比0.03％安の3081.17ポイント、B株指数が0.89％安の316.02ポイント。深セン市場は深セン成分指数が小幅に続伸し、0.17％高の1万342.84ポイント。一方でB株指数は4日続落し、0.95％安の1067.44ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約7％減少し、概算で3852億元。4000億元を下回り、低調な商いだった。なお、今月から「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）の1日あたりの投資限度額は従来の130億元から一気に520億元に増加。初日となった本日の「滬股通」は23億9100万元、「深股通」が23億3800万元の買い越しになった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
メーデー連休明けのA株の主要指数は概ね狭いレンジでもみ合い、上海総合指数はわずかに下落、逆に深セン成分指数は小幅に反発して引けた。本土市場全体では約1300の銘柄が上昇、約1900が下落した。休み中に発表されたCFLPの中国製造業・サービス業PMIがいずれも上振れし、本日発表の財新製造業PMIも市場予想に反して上昇。景気見通しの改善や上場企業の1－3月期決算などが個別に好感された。一方で財務長官を含むトランプ政権の経済閣僚の訪中と米中交渉の開始を明日に控え、様子見やリスク回避のマインドも強く、全般的に神経質な地合いとなった。
相場反発に向けた価格規制を当面は見送ると当局が示したことで、石炭株が下落。平煤（601666.SS）がストップ安、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が6.72％安、神華能源'A'（601088.SS）が3.24％安に沈んだ。すでに米国の制裁措置が発動されている鉄鋼・非鉄セクターも振るわず、宝山鋼鉄（600019.SS）が4.87％安、雲南リョ業（000807.SZ）が4.73％安、中国アルミ'A'（601600.SS）が3.41％安、重慶鋼鉄'A'（601005.SS）が1.80％安。また、電気自動車（EV）大手のBYD'A'（002594.SZ）が7.00％安に沈んだ。連休中に明らかにされた6月中間期の業績見通しが引き続き減益予想となったことで、失望売りに押された。衆泰汽車（000980.SZ）が4.66％安、江鈴汽車'A'（000550.SZ）が2.82％安など、ほかの自動車株もさえない。
一方で連休商戦を経て消費・レジャー関連株が上昇。絶味食品（603517.SS）は1‐3月の好決算も材料視され、8.49％高と買い進まれた。中国国旅（601888.SS）が8.12％高、王府井デパート（600859.SS）が5.74％高、上海百聯集団'A'（600827.SS）が5.21％高、重慶デパート（600729.SS）が4.92％高。エコツーリズム会社の嶺南生態文旅（002717.SZ）は1-3月期の8割を超える増収益を材料に、5.67％高で取引を終えた。
なお、B株市場は幅広い銘柄が下落。上海B株では非鉄セクターの鵬起科技（900907.SS）が9.58％安で下落率1位。深センB株では自動車大手の江鈴汽車（200550.SZ）の下げがきつく、5.97％安で下落率1位に沈んだ。（中国部・畦田）
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