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天美(控股)、大規模な再編を計画

2018.04.25 11:56

 天美(控股)(01298.HK)は24日、筆頭株主の交代や企業再編・分割、債券発行を含む大規模な再編計画を発表した。筆頭株主の全保有株(現在の発行済み株数の61.5%)を国有企業の雲南省能源投資集団有限公司(雲南省能源投資)が1株あたり3.267HKドルで取得することで合意。取引後、新たな筆頭株主となる雲南省能源投資は未保有株に対し、マンダトリー・オファー(義務的公開買付)を実施することになる。マンダトリー・オファーの対価も1株あたり3.267HKドルを予定している。

 筆頭株主の交代と同時に、天美(控股)は企業再編・分割も実施する計画。主力の「天美」を含む分析装置の製造販売や、海外製造の分析装置の卸売・アフターサービスなどの事業資産を分離し、100%子会社の「Techcomp Instrument Ltd」(天美インストルメント)に集約する。その上で天美(控股)は自社の株主に対し、1株あたり天美インストルメントの株式1株を現物配当する計画。この株式は非上場であるため、現在の筆頭株主である労逸強・総裁は現物配当された天美インストルメントの株式に対し、1株あたり現金0.84HKドルで買い取るボランタリー・オファー(公開買付)も実施する。

 企業再編・分割の完了後、天美インストルメントが手がける分析装置事業は外部に分離される。天美(控股)は新筆頭株主となる雲南省能源投資のもとで、クロマトグラフを含む他社ブランド科学儀器の流通事業などを展開していく方針。天美(控股)は転換社債(CB)を雲南省能源投資に割り当て、資金を調達する計画も明らかにしている。

 なお、マンダトリー・オファーの提示価格である3.267HKドルは天美(控股)の2018年4月18日の終値2.46HKドルを32.80%上回る水準。マンダトリー・オファーや天美インストルメント株の現物配当、ボランタリー・オファーなどの予定スケジュールはあらためて開示するという。

 今回の情報開示のため、同社株は2018年4月19日に売買停止となったが、4月25日に取引を再開した。
 
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【出所】香港証取サイト上の公告(2018/04/24)

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