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【4月24日の香港市場】
2018.04.24 17:55
主要指数は3営業日ぶりに大幅に反発した。ハンセン指数は前日比1.26%高の3万636.24ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.03%高の1万2244.88ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約1割増加し、概算で974億7000万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しに転じ、買越額は上海経由が11億2900万元、深セン経由が8億7900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本日の香港市場は買い戻す動きが広がり、主要指数は朝方で上げ幅を拡大。その後も堅調に推移した。明日からの預金準備率の引き下げ実施を受けて中国本土で流動性改善の期待感が広がり、A株市場が急反発。これを追い風にA・H重複上場の主力銘柄が反発し、中国企業指数は2%以上の上昇率で引けた。
流動性の改善を織り込み、本土系銀行株が反発。中国工商銀行(01398.HK)が2.38%高、中国建設銀行(00939.HK)が2.23%高、交通銀行(03328.HK)が1.60%高で引けた。金利上昇懸念が和らぎ、不動産株も反発。前日の中国共産党の中央政治局会議で不動産市場の健全的な発展が強調されたことも追い風となり、碧桂園控股(02007.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる6.27%高、華潤置地(01109.HK)が3.51%高、中国海外発展(00688.HK)が3.32%高で引けた。石炭の輸入規制政策の広がりが好感され、国内価格の反発を織り込み石炭大手が切り返した。神華能源(01088.HK)が同2位の5.74%高、中煤能源(01898.HK)が4.74%高。足元の業績拡大が織り込まれ、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が6.18%高、鞍鋼(00347.HK)が4.90%高など、鉄鋼大手も上昇した。
個別では米中両国で食肉大手の万洲国際(00288.HK)が3.11%高。米中貿易摩擦の懸念で4月に急落したが、市場の反応は過剰との見方がアナリストから出され、積極的に買い戻された。広州汽車(02238.HK)は電気自動車事業で配車アプリ最大手の滴滴出行との業務提携を発表し、期待感から3.32%高。
一方で国際アルミ相場の急落を受け、アルミ最大手の中国アルミ(02600.HK)が7.06%安、中国宏橋(01378.HK)が2.22%安に沈んだ。衛生用品大手の恒安国際(01044.HK)は川上のパルプ生産事業への投資計画を明らかにしたが、収益性への不安が広がり、3.74%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位だった。(中国部・畦田)
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