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【4月24日の中国本土市場】
2018.04.24 17:25
主要指数はいずれも3日ぶりに反発。上海市場は上海総合指数が前日比1.98％高の3128.92ポイント、B株指数が1.33％高の320.95ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が2.18％高の1万556.82ポイント、B株指数が0.93％高の1096.85ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約15％増加し、概算で4524億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は24億2800万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は15億7100万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は前日終値付近で寄り付き、急ピッチで上げ幅を拡大。前場の序盤で節目の3100ポイントを超え、前場終了間際に本日の高値を付けた。後場は高値圏での小動きに終始した。上海市場の上昇銘柄は全体の9割近くに上った。なかでも大型株が堅調で、上証50指数は2.17％高となり、上昇率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は全体の8割半の銘柄が上昇。小型株が大幅高となり、創業板指数は3.06％高だった。
目下の経済情勢や経済政策をめぐり、中国共産党が昨日に中央政治局会議を開催。改革開放を進め、国有企業、財政、税制、金融などの改革を深掘りすると同時に、クレジット市場、株式市場、債券市場、外為市場、不動産市場の健全な発展を推進する方針が打ち出された。米中通商摩擦が深刻化するなか、国内市場の安定に注力する姿勢が、株価安定に向けたシグナルと受けとめられ、投資家心理が大幅に改善。幅広い銘柄の買いにつながったもようだ。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み上昇。うち四大国有銀行株では、中国農業銀行'A'（601288.SS）が2.12％高、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.74％高、中国銀行'A'（601988.SS）が1.58％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.99％高だった。明日から預金準備率が引き下げられることも、追い風となった。二大石油株もそろって上昇し、中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.71％高、中国石油化工'A'（600028.SS）が1.61％高。保険株も買われ、太平洋保険'A'（601601.SS）が4.39％高、新華人寿保険'A'（601336.SS）が4.12％高、平安保険'A'（601318.SS）が2.41％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が1.83％高だった。
このほか、ソフトウエア関連株が大幅高。浪潮ソフト（600756.SS）、中国ソフト（600536.SS）がストップ高だった。幅広い銘柄が買われるなか、ロンドン金属取引所（LME）でアルミ先物が急落。中国アルミ'A'（601600.SS）が4.78％安だった。このほか金関連の銘柄の一角も軟調だった。なお、上海B株市場の上昇銘柄が全体の9割あまりに上った。深センB株指数は全体の7割半だった。（中国部・千原）
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