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【4月23日の香港市場】
2018.04.23 17:52
主要指数は小幅に続落。ハンセン指数は前営業日比0.53%安の3万254.40ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.44%安の1万2000.16ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約11%減少し、概算で882億100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも売り越しが続き、売越額は上海経由が9億2800万元、深セン経由が2億1600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
石油輸出国機構(OPEC)に対するトランプ大統領の批判やスマホ需要の世界的な減速懸念が重しになり、先週末の米国株市場はダウ平均が続落。G20財務相・中央銀行総裁会議や国際通貨基金(IMF)と世界銀行の春季総会など一連の国際会議でも、米中通商摩擦の懸念払拭には至らず、投資家の先行き不透明感が続いた。これを受け、週明けの香港市場はリスク回避の売りに押され気味となり、ハンセン、中国企業の両指数は概ね小幅安で推移した。
スマホ市場の減速と米中摩擦の懸念を背景に、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(02382.HK)が大幅続落。6.87%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。同業の瑞声科技(02018.HK)も1.89%安と続落。外資との競争激化による販売台数の減速が警戒され、吉利汽車(00175.HK)が2.73%安、BYD(01211.HK)が0.59%安など、自動車株の一角がさえない。メーデー連休を前に消費関連株に利益確定売りが目立ち、華潤ビール(00291.HK)が4.47%安、蒙牛乳業(02319.HK)が3.88%安だった。
また、足元の金利上昇の傾向を受け、不動産株が軟調。雅居楽集団(03383.HK)が5.94%安、中国恒大(03333.HK)が4.01%安、国恒大(03380.HK)が3.55%安、緑城中国(03900.HK)が3.47%安だった。
一方で通信大手の中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が3.26%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。1‐3月期の好業績が好感された。また、中国東方航空(00670.HK)が3.58%高、中国南方航空(01055.HK)が3.24%高、中国国際航空(00753.HK)が3.11%高と、三大航空株が値上がりした。(中国部・畦田)
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