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【4月18日の香港市場】

2018.04.18 18:08

 主要指数はいずれも5日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比0.73%高の3万284.25ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.71%高の1万1986.07ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べわずかに増加し、概算で1175億6800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が本日も売り越しとなり、売越額は6億7700万元。深セン経由は2億1000万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は米企業の業績期待を背景にダウ平均が続伸。良好な外部環境に加え、中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率を引き下げたことを受け、香港の主要指数は高く寄り付いた。ただ、上海総合指数が前場の序盤で下げに転じたことを受け、香港市場の地合いも悪化。ハンセン指数は前場の中盤で下げに転じ、一時は3万ポイントの大台を割り込んだ。もっとも、すぐに上げに転じ、その後は取引終了までプラス圏で推移。上海総合指数が後場で上げに転じたことが追い風となった。

 中国人民銀行は大型商業銀行を含む5種類の金融機関について、25日付で預金準備率を1%引き下げると同時に、中期貸出制度(MLF)での借入金を返済するよう決定。これにより約4000億元の流動性が放出される見込みという。米中通商貿易の悪影響から中小企業を守ることが目的とみられ、この措置により中国本土の銀行の税引き後利益が約0.5%増加すると、アナリストは予想している。さらなる預金準備率の引き下げを予想するアナリストもいることから、金融緩和への期待感が膨らんだ。

 こうしたなか、「施しに頼っていては、中核技術はやって来ない。自らの力で生み出さなければならない」という習近平・国家主席の言葉をメディアが報道。米中貿易摩擦が激化するなか、ハイテク製品の国産化が進むとの期待が膨らみ、中国本土での半導体株などが買われ、香港市場の地合い好転につながった。香港市場では華虹半導体(01347.HK)が15.69%高、中芯国際(00981.HK)が9.79%高、上海先進半導体(03355.HK)が8.64%高だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、中国の金融市場開放への期待を背景に、AIA(01299.HK)が上昇率1位の2.37%高。上昇率2位は銀河娯楽(00027.HK)の2.33%高。5月1日から始まる中国本土のメーデー連休中は、マカオのホテル客室稼働率が90%を超えるとの予想が報道され、これを好感したもようだ。このほか、本土系の石油株や銀行株などが幅広く買われた。

 一方、吉利汽車(00175.HK)が下落率1位の2.45%安。自動車産業に対する外資の出資規制を5年以内に撤廃し、外資1社につき2社以上の合弁自動車メーカーの設立を認めないとする制限も廃止すると、国家発展改革委員会が発表。外資との競争激化が懸念された。そのほかの自動車メーカーも大幅安となり、広州汽車(02238.HK)が10.66%安、北京汽車(01958.HK)が10.19%安、東風汽車集団(00489.HK)が3.94%安だった。(中国部・千原)
 
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