中国株ニュース 詳細
【4月17日の中国本土市場】
2018.04.17 17:21
主要指数はA株が大幅に4日続落、B株は2日連続で下落した。上海市場は上海総合指数が前日比1.40%安の3066.79ポイント、B株指数が0.72%安の320.76ポイント。深セン市場は深セン成分指数が2.13%安の1万395.15ポイント、B株指数が0.82%安の1120.06ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約4%増加し、概算で4664億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は11億5700万元の買い越し。一方、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は3億7900万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本土市場はろうばい売りが目立ち、値上がり銘柄は約1割に過ぎなかった。上海総合、深セン成分の両指数は後場で下げ足を速め、上海総合指数は約11カ月ぶりに3100ポイントを割り込んで大引け。本日発表されたGDPを含む1‐3月期の主要経済統計は堅調な内容だったが、事前予想の範囲内という声も多く、ポジティブサプライズは乏しい状況。こうしたなか、米国企業による中興通訊'A'(000063.SZ)への製品・技術の輸出を7年間にわたり禁止すると米国政府が発表。中国を代表するグローバル・ハイテク企業を“狙い撃ち”した今回の制裁措置は米中摩擦拡大の懸念を個人投資家に印象付けた。
将来的な中国ハイテク業界への制裁強化が懸念され、IT関連株が幅広く売り込まれた。中興通訊'A'は寄り前に売停となったが、大華技術(002236.SZ)が6.93%安、海康威視(002415.SZ)が6.77%安、亨通光電(600487.SS)が5.83%安、歌爾(002241.SZ)が5.22%安など、海外展開に積極的なハイテク銘柄が特に売られた。米国企業と合弁事業を営む自動車大手の上海汽車(600104.SS)が3.41%安、米KSS社を傘下に置く均勝電子(600699.SS)が3.43%安など、米国関連の銘柄が下落。また、前日まで振興策を材料に好調だった海南省の関連銘柄に利益確定が目立ち、同省で免税店事業を営む中国国旅(601888.SS)が9.19%安。海南天然ゴム(601118.SS)が5.44%安、海南砿業【売付のみ】(601969.SS)が5.43%安だった。
一方で金への資金逃避を織り込み、西部黄金(601069.SS)が1.81%高、中金ゴールド(600489.SS)が1.21%高、山東ゴールド(600547.SS)が1.02%高など、金鉱株が逆行高となった。
なお、B株市場はA株に連れ安し、約8割の銘柄が値下がりした。こうしたなか、上海B株では海航創新(上海)(900955.SS)が上昇率1位の4.96%高。九龍山リゾートの開発・運営契約が株主総会で承認されたことが材料視された。(中国部・畦田)
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門