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【4月12日の香港市場】
2018.04.12 18:06
主要指数は小幅ながらも5営業日ぶりに反落した。ハンセン指数は前日比0.21%安の3万831.28ポイント、中国企業指数(旧H株指数)が0.29%安の1万2288.86ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約24%減少し、概算で1009億7700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が13億8200万元の売り越しに転じたものの、深セン経由は7億300万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)
米軍によるシリアへの軍事攻撃の可能性が織り込まれたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録の内容がタカ派的だったことで、前日の米国市場ではダウ平均が反落した。本日の香港市場はハンセン、中国企業の両指数が小高く寄り付いたものの、外部環境の悪化が重しになり前場でマイナス圏に沈んだ。後場も低迷し、いずれも小幅安で取引を終了。
大型IT株のテンセント(00700.HK)は昨日に続いて戻り売りに押されて1.52%安。ハンセン指数構成銘柄の下落率3位となり、指数の下げにつながった。カジノ大手の銀河娯楽(00027.HK)はフィリピンでのカジノ建設計画の不透明感が強まり、同1位の2.94%安。MGMチャイナ(02282.HK)が1.47%安、ウィンマカオ(01128.HK)が1.36%安など、ほかのカジノ銘柄もさえない。中東地域の地政学リスクが上昇し、原油相場の先高感が強まったことで、中国東方航空(00670.HK)が4.47%安、中国国際航空(00753.HK)が4.15%安、中国南方航空(01055.HK)が3.81%安と、三大航空株が軟調だった。
外為市場で香港ドルが対米ドルで初めて許容変動幅の下限をつけたと伝わると、資金流出の警戒感から主だった香港地場系の銘柄がさえない。九龍倉置業地産(01997.HK)が1.71%安、AIA(01299.HK)が1.39%安、信和置業(00083.HK)が1.04%安。需要閑散期に入り中国の石炭価格の低迷は当分続くとの見方から、ヤン州煤業(01171.HK)が4.66%安、内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が2.34%安など、石炭大手が値下がりした。
一方で原油高を織り込み、大型石油株が連騰。中国海洋石油(00883.HK)が3.66%高、中国石油天然気(00857.HK)が2.89%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位を占めた。米中貿易摩擦の懸念が和らぎ、両国で事業展開する食肉大手の万洲国際(00288.HK)が反発。2.23%高で同3位に入った。引き続き再エネ関連株が堅調で、華能新能源(00958.HK)が4.73%高、新天緑色能源(00956.HK)が3.23%高。個別では海南省の国際空港を経営する海航基礎(00357.HK)が1.35%高。中央政府が海南省への新たな振興策を打ち出すとの観測が強まっており、思惑買いが入った。(中国部・畦田)
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