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【4月12日の中国本土市場】
2018.04.12 17:12
主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が4日ぶりに反落し、前日比0.87％安の3180.15ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.23％安の325.91ポイントだった。深セン市場はいずれも3日ぶりに反落し、深セン成分指数が0.75％安の1万726.95ポイント、B株指数が0.59％安の1138.07ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約11％減少し、概算で4287億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は15億3600万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は13億6600万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は昨日まで3日続伸していた反動から、小幅安で寄り付いた。前場で3200ポイントを割り込み、後場も下げ幅を拡大。本日の安値付近で取引を終了した。上海市場は全体の6割半の銘柄が下落。なかでも大型株の下げがきつかった。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は1.27％安となり、下落率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。中小企業板指数は0.57％安、創業板指数は0.42％安だった。
上海市場の主力セクターでは、昨日まで堅調だった銀行株が、利益確定売りに押され、軒並み反落。なかでも四大国有銀行株の下げがきつく、中国建設銀行'A'（601939.SS）が3.01％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が2.56％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が2.25％安、中国銀行'A'（601988.SS）が1.51％安だった。二大石油株はいずれも続伸。中国石油化工'A'（600028.SS）が0.72％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.52％高だった。シリアに対する米国の軍事行動への警戒感を背景に、原油相場が上昇したことを好感した。保険株は続落し、太平洋保険'A'（601601.SS）が2.48％安、平安保険'A'（601318.SS）が1.40％安、新華人寿保険'A'（601336.SS）が1.30％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.97％安だった。
そのほかでは、知的財産権の関連銘柄が堅調で、中国科技出版（601858.SS）がストップ高。知的財産保護の強化に向け、年内にも国家知識産権局があらためて設置されるとの情報が流れ、これが手がかりになったもようだ。また、海南省の関連銘柄が堅調。海南椰島【売付のみ】（600238.SS）が4.72％高、海南天然ゴム（601118.SS）が2.52％高。経済特区設立30周年を控えた海南省をめぐり、自由貿易の関連エリアを設けたり、一層の改革開放に向けた政策が実施されたりするという消息筋情報が流れ、これが材料視された。深センA株市場でも羅牛山（000735.SZ）が7.28％高、海峡航運（002320.SZ）が5.69％高だった。
上海B株市場は全体の7割の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の8割あまりに上った。こうしたなか、B株市場でも海南省の関連銘柄が買われ、大東海観光（200613.SZ）が7.08％高、海航創新（上海）（900955.SS）が2.63％高、海南京糧（200505.SZ）が1.13％高だった。（中国部・千原）
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